(株)新潮社

最終更新日: 2008/11/22 04:30:31

出版者情報

国別記号 4
出版社記号 10
出版者名 (株)新潮社 [Google] [Yahoo!] [Wikipedia] [Books.or.jp]
ヨミ シンチヨウシヤ
url http://webshincho.com

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うそうそ (新潮文庫 は 37-5) (新潮文庫 は 37-5)

うそうそ (新潮文庫 は 37-5) (新潮文庫 は 37-5)
畠中 恵

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若旦那、大災難

江戸の大店の一人息子である若旦那の悩みは、
ひとなみ外れて体が弱いこと。
若旦那にあまい両親と、妖怪の手代仁吉と佐助に守られ
常なら店の奥で養生しているのだけど。。。

しゃばけ以来の長編です。
江戸で起こる地震を不安がる両親の案で、
箱根へ湯治へと出ることになった若旦那。
体が強くなるかも、と希望に燃える若旦那ですが
「若旦那が邪魔だ」という声を夢で聞いたり、
手代たちの行方がわからなくなったりと
奇妙なことが次々とおこります。

江戸を出たせいか、あっちで狙われ、こっちで狙われ
若旦那は大災難です。
人や人ならぬものの勝手な思惑にふりまわされながら
よろよろしながらも手を差し伸べようとする若旦那。
ご本人は、自分の無力感にいつも悩んでいますが
じゅうぶん強い気がします。
(レビュー日:2008-11-16)

むむむ・・・

「しゃばけ」シリーズは大好きで、文庫化されるのを虎視眈々と待っていたので、そそくさと買いました。

「若だんなが旅に出る」「若だんなの命を狙うものがいる」「神様や天狗が登場する」など、わくわくさせる要素がいっぱいです。
誘拐される時ですらほのぼのとしている、そのシーン辺りまではよかったのですが、その後登場人物が結構バラバラな印象で散漫になり、しゃばとしての良さが出し切れていないような。
姫神様も天狗も妙に勝手なキャラな感じがして余り好きになれませんでした。

もちろん、一太郎の優しさ、ユーモア、土壇場でのくそ度胸、兄やや兄さんへの思い、恵まれた立場にいながら持つ悩みなど、いいところは色々と出てきます。
ただ、長編として見ると、共感度が低かったです。
こんな事を思うのは、「しゃばけ」一作目より、続く短編集の方が気に入ってるタイプの人間だという好みの問題もあるのかもしれません。
「ちんぷんかん」の文庫化をまた辛抱強く待ちます。

鳴家が、旅のお供のメンバーで大揉めしたり、姫神篭絡作戦に参加したり、印籠のお獅子に乗ったり大活躍してたこと、兄さん(松之助)の兄や化現象など、楽しいシーンも色々あるので、「しゃばけ」ファンとしてはやっぱり押えておきたい本です!
(レビュー日:2008-11-14)

日本鉄道旅行地図帳 7号 東海―全線・全駅・全廃線 (7) (新潮「旅」ムック)

日本鉄道旅行地図帳 7号 東海―全線・全駅・全廃線 (7) (新潮「旅」ムック)


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レビューはありません

日本鉄道旅行地図帳 6号 北信越―全線・全駅・全廃線 (6) (新潮「旅」ムック)

日本鉄道旅行地図帳 6号 北信越―全線・全駅・全廃線 (6) (新潮「旅」ムック)


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正縮尺地図の使い方

正縮尺の恩恵はこの地図で海沿いを走っていれば実際乗車しても海が見えるって事だ、今までの地図は他の表記に押されて路線が微妙にディフォルメされてて、海沿いを地図で走る路線なのに海が見えない乗車風景だったりしましたからね。本当の贅沢旅行とはゆっくり時間をかけて旅をすること、貧乏暇なしとは言いますが、お金のかからない贅沢なら今時代歓迎されるもの、このシリーズの購入者が女性が3割というのが鉄オタだけの専門誌ではなく、旅行のお供としても有用なことを示している。なお、発刊を促したのは鉄オタ、色んなジャンルのあるオタだがその一部にも全体にもお勧めの一冊。だって写真を撮るにも周りの風景が地図で正確に読める。時刻表系の人にも地図の正確性は今までの地図との比較やリアルなカーブに酔える。廃線を歩くのにも、乗りながら風景を眺めるのも、まさに用途は無限大、正確な地図にここまで需要があるのは鉄オタのおかげ、日本独自の文化を誇りたい。ちなみに私はガンダムオタク、しかし最古の鉄オタ無しにガンオタも存在し得なかったはず。ありがとう。
(レビュー日:2008-10-19)

コンシェルジュ 14 (14) (BUNCH COMICS)

コンシェルジュ 14 (14) (BUNCH COMICS)
いしぜき ひでゆき

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¥ 540 (ISBN : 4107714349, 2008-11-08)


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涼子の成長のポイントにホテルグロリアの朝霧が・・・

 収録内容
・第87話 学問のすヽめ
 グランシェルを訪れた悟道会の宇田川会長、小麦アレルギーの孫の為に掛け算の九九を勉強することになったのだが・・・
・第88話 武道家とアスリート
 三連覇のかかったオリンピックを辞退した加納選手、そんな彼にフランスの選手が挑戦を・・・
・第89話 対等な関係
 社長の自宅で先代の残した盆栽の処分を手伝いに来たコンシェルジュのメンバーは・・・
・第90話 真剣勝負
 クインシーホテルに洋室2つと和室1つを用意してくれとの依頼、その依頼主の正体は・・・
・第91話 ホテル・ハイウェイスター(前編)
 二泊三日で北海道旅行へ向かった涼子達、そんな彼女が出会ったのは日本初(多分)の移動ホテル・・・
・第92話 ホテル・ハイウェイスター(後編)
 サービス業を簡単に考えていたハイウェイスターの新庄だったが、涼子たちの行動を見て・・・
・第93話 人を見る目
 「遊歩道」のホテル対決企画の打ち上げで顔を揃えた面々、そして翌日パンケットの相談にのった涼子だったが・・・
・第94話 本当の気持ち
 現役続行か、引退か、大関の気持ちをはかった涼子だったが、大関の気持ちは・・・
・オマケ四コマ
「デフレーション」「続 おにいちゃんといっしょ」「じわじわ」「愛の告白」
「正直者には」「一気」「クリスマス 日本風」

 今巻も涼子の成長に繋がる話となっていますね、第94話では涼子がもう一歩成長するための・・・
 個人的には前後編のハイウェイスターにおける司馬が最高でしたね。
 
(レビュー日:2008-11-20)

まわりだす世界

 オリンピックのボイコットや力士の引退問題、涼子たちの北海道旅行など、はじまりはホテルかもしれないけれど、事件はホテルからどんどん飛び出して行ってしまいます。でも、登場人物たちの持つコンシェルジュとしての心構えが、常に誰かをとらえてしまうのは、どこでも変わりありません。

 涼子たちが成長してきたことにより、物語のパターンが大きく2つに分かれて来た様に思う。ひとつは、当初と同様に最上の様なベテランによる深みのあるサービスの物語。もう一つは、涼子たち若手コンシェルジュによる、世にはびこるサービスとは呼べないサービスに苦言を呈する物語。それぞれに特徴を持った若手を主役に据えることが可能なので、物語に幅を持たせやすくなった様に感じる。一方で、ホテル内だけで物語を作り出し続けるのはかなり難しいのかなとも思う。結局、ホテルというのは旅先における拠点にすぎないのだから、事件は拠点から飛び出した先で起きるものなのだろう。
 また、朝霧花織の登場により、涼子の目指すところが明確になったことも、物語に芯を通す結果となっている気がする。これまでは最上を目指すといいつつも、どこかかなわないと思っていた所があるだろう。しかし、女性という立場から飛び抜けたサービスを提供できるという事実が、涼子に明確な目標を与え、生き生きと活動できるようになっていると思う。

(レビュー日:2008-11-15)

なぜ君は絶望と闘えたのか

なぜ君は絶望と闘えたのか
門田 隆将

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¥ 1,365 (ISBN : 4104605026, 2008-07-16)


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少年法と死刑廃止運動の絶滅のために

理不尽極まる少年法と、その罪責に比して軽きに失する量刑で成り立ってきた日本の司法制度そのものを向こうに回して闘った本村洋氏を追い続けた貴重な記録。
理不尽に人を殺めた者はその生命をもって処断されることは当然。その当たり前のことが長らく守られなかった日本社会の繁栄は、本村氏のほか、それ以前にも存在した犯罪被害者の声なき声をときに無視し、ときに嘲笑することで成り立ってきたことに改めて思い至る。幸いにして、日本社会は社会の破壊者と呼ぶべき死刑廃止論者を駆逐できるあと一歩のところまでこぎつけた。キリスト教的価値観の跋扈する欧州による、国連を利用した死刑廃止圧力をはね退けるために、多くの人に本書が読まれ、その足跡を追って欲しいと願うものである。
(レビュー日:2008-11-15)

考えさせられる内容

読み進めていくにしたがって、最初は被害者と同じ怒りや憎しみの感情なのが、次第にそれだけでない感情に移行していく、、、。
エピローグでの筆者と加害者との面会の場面での加害者の言葉がどういうことか考えさせられる。
(レビュー日:2008-11-11)

もっとも考えさせられた書籍

 ものすごく重い本です。重いといっても重量ではなく内容に深みがあり、重圧感があるということです。

 有名な事件に関する書籍ですので概要はみなさんご存じだと思います。本書ではドキュメンタリーというより小説風に進展していくため非常に感情移入しやすく考えさせられました。ルポなどにありがちな淡々とした展開ではなく会話が非常に多い構成であるためとても生き生きとした内容に仕上がっています。

 本村さんの怒り、やるせなさ、無力感などが自分のこととして感じられる非常にすばらしい書籍であると感じました。法律に無関心な方も少年法について考えさせられるでしょうし、普段自分が不幸であると感じている方も現在の幸せを感じられるようになるかもしれません。人により感じ方はそれぞれだと思いますが読者に何らかのインパクトを与えることができる力のある書籍です。間違いなくお勧めの1冊です。
(レビュー日:2008-11-10)

久々に出会った読みがいのある本

この事件にはずっと関心があった。
さっと読めてしまった
特に驚いたのは犯人の今の心境をつづった「最終章」である。
「死刑になってほっとした・・」これは意外であった。

しかし読んだ後はとても複雑な気分で、なんともむなしい気持ちとなった・・・
裁判に勝っても弥生さん夕夏ちゃんは戻らない・・・・

生と死、少年法などを考える上で本当に読んで良かった。
是非たくさんの方に読んでもらいたい。
(レビュー日:2008-10-31)

多くの事を伝えてもらえました。

悲惨な事件の内容もこの本の大切な内容ですが
「裁判のあり方」、「少年法」、「被害者の立場」、そして「死刑」。
「犯罪被害者の会が法律を動かした事」など、多くの事を伝えてもらえました。
そして、正義、愛。多くの事を考えさせられ、心に響く内容でした。
(レビュー日:2008-10-27)

いつまでもデブと思うなよ (新潮新書)

いつまでもデブと思うなよ (新潮新書)
岡田斗司夫

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¥ 735 (ISBN : 4106102277, 2007-08-16)


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まあおもしろかったです。実用性は別として

超肥満体型だった著者が、どうやって1年で50kgのダイエットに成功したのか、その体験録です。
方法とは、最近有名になってきたレコーディングダイエットと呼ばれるもので、とりあえず、自分が食べたものをひたすら記録するというものです。
著者の場合、記録を続けるうちに、次第に、記録が面倒でそこまでして食べたくなくなり、さらに、体重が減り出すと、もちまえのオタク的な性格もあり、カロリー計算や、カロリーを割り振って好きなものを食べるといったことにこり出して、そのうちに、次第に食べなくても平気になってやせていったということらしいです。
実際、これをまねできるヒトと、まねできないヒトがいるのは想像に難くないですが、ひとつのダイエット法として参考になります。
もともと「オタク学」など数々の著書がある著者だけに、なかなかその語り口にはヒトを引きつけるものがあり、あっという間に読み終わっていました。
特にダイエット過程の心理的変化の描写は非常に興味深いものであり、太っていたときは、空腹感がなかったというのも、意外であり、しかし、納得させられるものです。
一読を。
(レビュー日:2008-11-06)

読み物として面白かった・・・

私は特別太っているわけではないが、やはり著者の言う通り、ダイエットには興味がある。
ただのダイエット本だと思っていたが、とんでもない。
読み始めたら、面白い。一気に読んでしまった。
へたなビジネス本より、こっちの方がよっぽどいいかも・・・
自己啓発本としても、誰もが読んでためになる本だと思います。
おススメの一冊です。
(レビュー日:2008-09-30)

ダイエットはやせるだけではない!

私自身も方法は異なりますが30キロのダイエットに
成功した経験があるので著者の主張については
うなずくことばかり、非常に共感がもてました。

レコーディングダイエットは、私は知りませんでしたが
この考えをダイエットだけに留めるのはもったいないですね。

やせることだけを考えるならダイエット法は、いくらでもあるようなので
自分にあった方法を探し実行するのが一番だと思います。

このレコーディング法は時間管理を初め、他にも応用は可能です。
本田直之さんのレバレッジ・オーガナイザーや
村中剛志さんの「先読み力」で人を動かすも同じようなことを主張されています。

ダイエットもでき、時間管理をはじめ、
自らの意志でコントロールすることも学べる、この本はとてもオイシイ
効率的な投資といえるのでしょう。

(レビュー日:2008-09-30)

明日から始めます♪

テレビで岡田さんを見て、この人の言ってることすごいなーと思い、ネットで調べてこの本を見つけました。

私はよく運動するほうですが、なかなか脂肪が減らず困ってました。最近、食事に問題があることに気付いたんですが、どの本を読んでもよく噛んで食べるとかしか書いてなくて、大食い癖はなおりませんでした。私を始め、デブは料理を前にすると理性を失ってしまうと思うんです。どれだけ食べたかなんて忘れちゃうくらい笑。でも、レコーディングすれば、理性を取り戻して、食欲を抑えられる気がします!!

明日から朝バナナダイエットと並行して始めます☆

(レビュー日:2008-09-22)

僕はこのほんのおかげで10kg以上痩せられました

岡田 斗司夫氏に対し、自分は本当に感謝している。

レコーディング・ダイエットというダイエット法は
素晴らしいんだけど、それ以上にデブの社会的解釈が
周囲の心理まで著書で言及されておりすばらしいと思う。
デブが如何に社会的に性格まで見かけで決められているか、
その損失までしっかり書かれてる。
自分の意識がこの本をターニングポイントとして
ダイエットに向かったのは言うまでも無い。
これが無かったら自分のダイエットが半年以上も続かなかっただろう。

この本と同時に別の本(ためしてガッテンのプロデューサーが・・・)を
買ったが、ハッキリ言って自分にとってはコンセプトや解説が無駄に細かい。
動機付けおよび、具体的なダイエットには不適当な本だった。
理論的な臨床データのグラフや画像を確認しながらダイエットを
すり人にはいいのかもしれないけど、開発系の仕事をしている
理系の自分にさえ無駄な資料の羅列にしか受け止められなかった。
資料提示部の「だから何がいいたいのか?」が繰り返される感覚で、
回りくどいから、読む時間を別の事に使いたくなる気持ちがムラムラして、
上記の本はやせた人間の自己満足かその記録なだけじゃないか?と思えてきた。

だが岡田氏の本はそんな事が一切無く、切り口や流れが
とても分かりやすくかつ面白い文章なのでつい読みたくなる。
読み物としても相当面白いハズ。
(レビュー日:2008-09-20)

西の魔女が死んだ (新潮文庫)

西の魔女が死んだ (新潮文庫)
梨木 香歩

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¥ 420 (ISBN : 4101253323, 2001-07)


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嗚呼昔の想い出が蘇る

僕も高校時代主人公と同じくクラスになじめませんでしたがある一人の娘が声をかけてくれて僕はその娘の仲良しグループに入れてもらえました今でも皆と仲良いですなので誰かに救われた喜びは共感出来ます老若男女問わず読んで欲しい
(レビュー日:2008-11-20)

魔女とは心さえ変えてくれる魔法使いだった。

小さな女の子が登校拒否になりおばあちゃんがいる自然がたくさんある家でくらしていく。
おばあさんは魔法使いだという。
そんなおばあちゃんみたいになりたいと一生懸命自然と共に頑張っていく女の子。
おばあちゃんと共に暮らすことによって、女の子はいろんなことを学び感じ成長していく。
人は、人の優しさと自然という場所が一番の薬になるのかもしれないと思った。
死んでしまったらどうなるの?そんなことをおばあちゃんに聞きながらも一生懸命考える女の子を私は可愛いと思ってしまった。
おばあちゃんが死んでしまったら・・・そとのきに約束をしたこと。
最後のおばあちゃんの気持ちがすごく好き。
(レビュー日:2008-11-16)

生と死が織り込まれた物語

読んでいると、目の前に緑が広がり草と土の香がしてくるような
そんな雰囲気を持った本でした。

思春期特有の女の子の悩みも共感できました。
私にもそんな時期あったなぁ・・・。

おばあちゃんとまいの二人の生活。
それは、とても優しい時間で、かけがえない時間。
本編ラストは思わずグッときました。

読んでいて感じたのは
「生活の知恵」それは元々みんな持っていたはずなのに、
便利な世の中の下でなくしていってしまったかけがえないもの。

古臭いかもしれないけれど、そこには生きることが満ち溢れているのでしょうね。
(レビュー日:2008-11-13)

ひとつひとつ

人生において大事なことをこの本の中で言ってくれてる気がします。
一番心をうたれたのが、

疑いの心や、怠け心、あきらめ、投げやりな気持ちに打ち勝って、ただ黙々と続けるのです。
そうして、もう永久に何も変わらないんじゃないかと思われる頃、ようやく以前の自分とは違う自分を発見するような出来事が起こるでしょう。

という西の魔女の言葉です。
物事の本質をこうして言葉に表されると胸にグッと響きます。
ただラストが微妙・・・もうちょっと期待してました。
ってことで星4つ!!
(レビュー日:2008-11-13)

日本が舞台の魔女物語

日本での魔女物語な点が、身近に感じました。

学校へ行きたくない女の子が、一時期、森の中に住むおばあちゃん(西の魔女)のもとで暮らすことになります。
魔女修行の第一歩はなんでも自分で決めること、規則正しい生活をすることなどなど、教えがおもしろいです。
魔女といえば、その昔は、お祓いなどの儀式や薬としても使われていたハーブですが
ラベンダー畑で、シーツを干したり、生活の場面でハーブを使っているシーンなど、読むうちにぐんぐんと引き込まれるように楽しい感覚になります。

それでいて、単に楽しさだけではなく
生きるうえで、魔術を使うことよりも大切なものに触れられており
西の魔女がいわゆる”超能力的な魔術”を必要としないのかについても
書かれているあたりが、ほんとによかったです。

とてもすてきな物語です。。。♪

魔女っぽいわくわくが好きな人にも
人生がうまくいかないと感じている人にも、ぜひ、お勧めしたい1冊です。



(レビュー日:2008-10-15)

日本鉄道旅行地図帳 5号 東京―全線・全駅・全廃線 (5) (新潮「旅」ムック)

日本鉄道旅行地図帳 5号 東京―全線・全駅・全廃線 (5) (新潮「旅」ムック)


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¥ 680 (ISBN : 4107900231, 2008-09)


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都電網、東京地下鉄、国電の歴史が地図でわかる

東京に在住することもあって
「東京編」で本シリーズを始めて購入したが、
廃線を含む都電路線やトロリーバス路線、
山手線近辺の私鉄の廃駅の位置もわかった。
都営含む地下鉄や国電の延伸の一覧表や
地下鉄駅の高度(深さ)の図もある。

詳しい説明も無く、ただ地図と路線図、
路線一覧表だけの内容ではあるが
昔はどうだったのか、今はどうなっているのかと
色鮮やかな地図を観賞するだけで想像を掻き立てられる。
構想線・夢想線の地図もこりゃあったら便利だなとか、
ここの乗り換えはどうなるんじゃ?と面白い。

ただ廃線と現存線の色区別が少々わかりにくかったのが残念。
良く使う丸の内線の池袋駅が現在よりも
少し東側で開業したのはこの本で始めて知った。

私鉄を知りたい人には関東1&2が良いようである。

(レビュー日:2008-11-12)

正縮尺地図の東京

正縮尺の恩恵はこの地図で海沿いを走っていれば実際乗車しても海が見えるって事だ、今までの地図は他の表記に押されて路線が微妙にディフォルメされてて、海沿いを地図で走る路線なのに海が見えない乗車風景だったりしましたからね。本当の贅沢旅行とはゆっくり時間をかけて旅をすること、貧乏暇なしとは言いますが、お金のかからない贅沢なら今時代歓迎されるもの、このシリーズの購入者が女性が3割というのが鉄オタだけの専門誌ではなく、旅行のお供としても有用なことを示している。なお、発刊を促したのは鉄オタ、色んなジャンルのあるオタだがその一部にも全体にもお勧めの一冊。だって写真を撮るにも周りの風景が地図で正確に読める。時刻表系の人にも地図の正確性は今までの地図との比較やリアルなカーブに酔える。廃線を歩くのにも、乗りながら風景を眺めるのも、まさに用途は無限大、正確な地図にここまで需要があるのは鉄オタのおかげ、日本独自の文化を誇りたい。ちなみに私はガンダムオタク、しかし最古の鉄オタ無しにガンオタも存在し得なかったはず。ありがとう。
(レビュー日:2008-10-19)

鉄道ファンの編集者が作成

正確な縮尺の地形図の上に、すべての路線、駅がトレース。鉄道ファンの編集者らが作成も、3人に1人が女性購入者。地域別で1冊分が軽く、地図を広げれば、車窓に流れる山や川、海などの名称がすぐにわかるし、距離感もつかめるらしい。
今後北信越、東海、関西…とリリースし全12号で完結。
日本鉄道旅行地図帳 6 北信越 2008/10/18発売
(レビュー日:2008-10-08)

蟹工船・党生活者 (新潮文庫)

蟹工船・党生活者 (新潮文庫)
小林 多喜二

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¥ 420 (ISBN : 4101084017, 1954-06)


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真理は圧倒的な力をもっている

蟹工船という単品作品が一年以上もブームになっていることは、この作品の圧倒的な力を物語っている。この作品の力とは「真理」である。
働く者たちが報われることがなく、それを食い物にしていることを国家が推し進め、ついには国家が収奪者のためだけに軍隊という最大の暴力組織を動員することもためらわないという現実である。
そのことは今日にいたっても変わるどころか「資本主義の里帰り」と揶揄されるような形で継続、発展されている。

現在の派遣労働、いわゆるピンハネを合法化した労働者派遣法の改悪が今日の貧困をつくりだしてきたとことが、この作品を蘇らしている。
一説を紹介したい(以下、原文より抜粋)

青森辺の善良な村長さんに選ばれてきた「何も知らない」「木の根っこのように」正直な百姓もその中に交じっている。ーーそしてこういうてんでんばらばらのもの等を集めることが、雇うものにとって、この上なく都合のいいことだった

(以上、終わり)

是非、手にとって頂きたい。現在社会と驚くほど変わらない現実に気づかせてくれる作品です。

小林多喜二の蟹工船は真理であるがゆえに圧倒的な力を持っているのです。
(レビュー日:2008-11-20)

読んで損は無い

蟹工船と党生活者の2本立てです。

蟹工船は劣悪な環境下で自然発生的にストライキが起こる様を描いた小説(実話?)です。
決まった主人公がいないため、話が散漫となるところもありましたが、
人間の感情のうねりを感じ取ることが出来ました。

現在の「日雇い労働者」や「派遣労働者」と照らし合わせてマスコミが
騒いでいたので手にとってみましたが、蟹工船ほどではないな、と思いました。

本では、労働者は人間らしい扱いが全く無く、まさに資産階級の奴隷のような存在。

しかし、現在はまがりなりにも肉体的・精神的な自由はあり、
そこまでの劣悪な条件下ではない、自由を享受している上での甘えなのでは?と。
這い上がることが出来る時代なのに、それだけの努力をしようとしない、
現代人の甘えを戒める、そんな読後の感想を持ちました。

党生活者はしっかりとした主人公「私」がいます。
共産党の支持者であった著者、小林多喜二の実体験を基に描かれているのでしょう。
当時の思想のあり方を垣間見ることが出来ます。

母とのやり取りや同士一人一人の性格の違いなど、
人間の心の機微を描いている秀作と感じました。

今、労働組合の形骸化・労使協調などが日本の会社に見られますが、
そんなことを微塵にも感じさせない、ブルジョワジーvsプロレタリアートを
まざまざと見せ付けられる一冊、読んで損は無いと思います。



(レビュー日:2008-10-12)

まあ復活は喜ばしい、かな?

 しばらく何で本書が書店に平積みにされているのか不思議で仕方がなかったが、最近になって理由は了解した。なるほどね。読まれないよりはずっといいし、評価が高いのも何よりだ。でも「面白い」と言われてしまうと、いぢわるおばさんとしては「ちょっと違うだろ」と言いたい。

 以下はまったく個人的なこと。私の祖父は戦争中、海軍の軍人だった。退役していたのに再び駆り出され、駆逐艦「あさかぜ」とやらに乗っていたそうだ。「そうだ」というのは私が3歳のときに亡くなったので本人から話を聞くことができず、なぜか母を初めとする子どもたちが詳しい話を知らないからだ。惜しかったなーと思う。物心つくまで生きててくれたら実体験が聞けたのにね、おじいちゃん。

 と書きながら、また脈絡なく思い出した。「物心ね、そいつがつくのは一体いくつぐらいかね?」というセリフが竹宮恵子氏の「エデン2185」にあった。うん、それは問題だな。
(レビュー日:2008-10-10)

プロレタリア文学って枠組みが邪魔だよ

描写力がものすごい!
北の港の情景が映像として浮かび上がってくるような冒頭のシーンは圧巻だった。
プロレタリア文学っていう枠組みが本当に邪魔だし、作者自身は気づいてないのかもしれないけど、この小説にミソが付いているとしたら取ってつけたような共産党讃美の部分だと思う。
自分は共産党がどうのというつもりはないんだけど、あまりにも取ってつけたようでこの著者の書きたいという欲望とちょいと乖離がみられる。
もし、もっと悲劇的な運動の挫折を描けていたら、恐ろしいほど美しくて残酷な小説が出来上がったんじゃないだろうか。
この著者の研ぎ澄まされた感性をこんなお得な値段で感じられるんだから、食わず嫌いの方はぜひ買って読んでいただきたいものだ。
まあ、読んでも明るい気分にはならないけど。

それから、併載の「党生活者」も歪んだ恋愛小説としてよく描けていると思う。
やっていることはよくある「女に貢がせて『金がないなら風俗に行って稼げ』って言ってさあ」的な男と女の救われない話なんだけれども、自分を愛する人を愛することができない、という男を愛しているかのような勘違いをして依存していく女、っていう救われなさのばかばかしさを自覚しているのに抜け出せない男(これ、リアルに作者のことなんだろうな)をこれでもかって言うぐらいに描ききっている。
まあ、こっちの場合、共産党の工作員っていう設定は小説の構成として良い方向に働いている。
これを読むと、本人が意識していたかは別として小林多喜二は相当に党生活者としての生活にくたびれ果てていたんだろうなあ、という気がした。

こんだけ救われない人間だからこそ、これだけの表現力を身につけられたのかも知れない、と思うとなんだか哀しくなった。

(レビュー日:2008-10-08)

「蟹工船」と「現在」のズレ

 学生のときにこの「プロレタリア文学の金字塔」を読んだが、最近、本屋に平積みになっているのを見て読み直すことにした。
 当時は一応「プロレタリア文学の代表作」ぐらいは読んでおこうとして読み、その歴史的意義は理解したが、正直、そのリアルな描写に感心するというよりは、拒絶感を感じた記憶がある。「現在と噛み合う話ではない」と思えた。

 読み直してみた現在の感想は、やはり、しんどいと感じた。
 しかし、この本が現在、若い人などの共感を得ていて、相当数の発行部数を上げているらしい。
 派遣などの非正規雇用の悲惨な実態はある程度、知っているつもりだったが、この「蟹工船」に共感するとなれば、彼らの置かれている状況はかなり深刻だと思える。
 「蟹工船」と「現在の社会状況」と「私の認識」、下手すれば、「現在」とズレているのは「蟹工船」では無く、「私の認識」ということになる。
 この本が売れているという事実をもう少し真剣に考える必要がある。

(レビュー日:2008-09-06)

七瀬ふたたび (新潮文庫)

七瀬ふたたび (新潮文庫)
筒井 康隆

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¥ 540 (ISBN : 4101171076, 1978-12)


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30年の歳月も関係ない、、、

 筒井ストであった、なつかしいとおもった。
七瀬は今も通じる、いや今の時代にピッタリだ。エスパー少年も今必要とされている。
こんなうれしいことはない。筒井さん、まだ老け込むのは早いですよ。
 なんて、叱られるかな?
わたしはおそらく全巻持っている読んでいると胸張って言える。
それほど多才であり時に脳が私と同じに世間と違う動きをしているのではないかとさえ
おもうような、奇想天外な作品も多い。その中にありて、ふたたびこの作品が
日の目をみるというのは大歓迎だ。皆様、ぜひお買い求め、お読みになってください。
 ぐいぐいひきこまれますよーー

    推薦いたします。


  
(レビュー日:2008-10-10)

超能力者たちの孤独感と苦悩、同朋意識が、スリリングに描き出されている

 他人の心を読むことのできる精神感応能力者(テレパス)、火田七瀬(ひだ ななせ)を主人公にした三部作、『家族八景』『七瀬ふたたび』『エディプスの恋人』。その第二部にあたるのが本書『七瀬ふたたび』で、七瀬のような超能力者の孤独感と苦悩、同胞意識が、スリリングに描き出されています。

 七瀬サイドに立つ超能力者として、同じ精神感応能力を持つ男の子、未来を予知できる青年、物体を遠隔操作できる念動力(サイコキネシス)を持つ黒人青年、時間旅行者(タイム・トラベラー)の娘の、総勢五名。特異な能力を持つが故の彼らの孤独感と葛藤、互いに心を許し合える同胞にめぐり会った喜びがリアルに描き出されていて、読みごたえがありましたね。なかでも、時間旅行者という超能力者を登場させたことが、話に変化と深みを生み出す上でバツグンの効果を発揮しているなあと思いました。

 <とてもいい書き出しだ。夜汽車で火田七瀬の見た予知場面なのだな、と気づいたとたん――それは最初のページで気づくのであるが――スイと作品の流れに乗っていける。>にはじまる平岡正明の文庫解説文も、作品のツボを押さえたナイスな語り口。読みごたえ、あります。
(レビュー日:2008-06-02)

作家は主人公のキャラクターにケリを付けたかったのだろうか

 主人公の魅力による人気で、作家としても予想外に続編を書くに至ったのではないかという気がする作品だ。
 今度の作品では、主人公は孤独から解放され仲間を得る。それぞれ特殊な能力を持つ、エスパーたちだ。エスパーものの作品では能力を持つが故の不幸、迫害、逃避というのが付き物だが、本作品も例外ではない。特殊能力を有する仲間たちとの邂逅から始まって、彼らを狙う謎の組織からの逃避が始まる。
 全国を舞台にした逃避行は映像的なドラマ性十分だ。三部作の中では、第一作が二時間ドラマの連作とすれば、この第二作はサスペンス映画かSFアニメと言ったところで、一番映える作品だと言える。それだけに結末は非常に悲しい。
 続編であれば、七瀬の生い立ちをたどったりすることで、いくらでも再度ストーリーは創作できそうに思える。敢えて七瀬を追われる立場にして物語にけりを付けたかったというような意志を感じるあっけない作品だ。

(レビュー日:2007-09-09)

筒井康隆さんの3部作の一つ、面白い。

超能力を題材にした作品。人の心が読めるとは、こうゆうことなのですね。筒井さんの作品はどれも飽きさせない。特にこの作品は感動がある。読んでいると、まるでSF映画を見ているような感じ。
(レビュー日:2007-08-03)

ラストは泣けます。

ラストは、涙なしで読めません。
七瀬達の悲劇には。
(レビュー日:2007-03-25)


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