(株)青木書店

最終更新日: 2008/11/22 04:09:19

出版者情報

国別記号 4
出版社記号 250
出版者名 (株)青木書店 [Google] [Yahoo!] [Wikipedia] [Books.or.jp]
ヨミ アオキシヨテン
url http://www.aokishoten.co.jp/

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ふしぎ道士伝八卦の空 5 (5) (ボニータコミックスα)

ふしぎ道士伝八卦の空 5 (5) (ボニータコミックスα)
青木 朋

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¥ 540 (ISBN : 4253097952, 2008-11-14)


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中国ふしぎ物語、最終巻

三国時代の中国を舞台に、
稀代の占い師・管公明と、
親友の色男・紀玄龍が怪異な事件を解決する
チャイニーズファンタジー、最終巻。

前半はいつもどおり、怪異がおこり
二人が解決するお話。
後半は、管の師匠・東方朔との対決のお話です。
いろいろなものが見えるぶん、思いつめがちな管と
行動力で望む未来をひきよせる玄龍のコンビが
ほんわりやさしいお話でした。

(レビュー日:2008-11-15)

1冊でわかる数学 (1冊でわかる)

1冊でわかる数学 (1冊でわかる)
ティモシー ガウアーズ; 上野 健爾;

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¥ 1,470 (ISBN : 4000268732, 2004-06)


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抽象化の杖で、どこまでも行ける・・・のが、数学の世界なのかも

 ガウアーズさん、フィールズ賞受賞されているケンブリッジの先生です。

 日頃、数学に関係のない人に向けられた、数学の一般入門書。

 「無限」や「マイナス1の平方根」や「26次元」や「曲がった空間」等について、
 数学の世界ではこのように考える、ということがわかりやすく書かれています。


 根底に流れているのは、「抽象化」するということ。

 抽象的に考えることによって、
 当初想定もしていなかった遠くに行ける・・・ような気がします。

 26次元って何?
 
 というところから入ったのですが、

 数学の世界における、
 「次元」というものを考える切り口についての説明を読むと、

 26次元がこうなら、87次元について考えることもできることがわかったりします。

(レビュー日:2007-10-05)

読み応えのある初心者向けの本―末尾の文も秀逸

 あまり簡単に読める本ではありませんが、一度わかり始めると吸いこまれるように読み進むことができます。皮肉やユーモアが好きな知性ある英国人が、そうしたものなしに大衆向けに真面目な本を書くと多少こうした退屈さはまぬがれないでしょう。著者自身も、面白おかしく執筆するつもりはないことを冒頭で明言していますが、「抽象的に考えよう」ということを終始念頭においているため、逆に読み手側がそうしたことを忘れずに読んでいくとまあまあ楽に読める本です。数学を専門としない人達には、その過程でかなり大きな収穫があるかもしれません。とくに、私自身は、子供に算数を教えるという視点からずっと本書を読んでいましたが、それなりに得るところがあったように感じています。日本の算数の授業での教え方とは逆行しますが、「技術的操作がスムーズにできることと、数学的な理解との間には、それほど明確な区別はないのである」(本書151頁)や「子どもには、抽象的なアプローチが役立つかもしれない」等の言葉はそれなりに納得できました。公文教室の指導者が聞いたら、大喜びするような言葉ですが、かなりの程度は私も同意できました。「早期から優秀で熱意ある教師に1対1で指導してもらえれば、どんな子どもでも数学が好きになるだろう」の言葉にも納得がいきます。数学が飛びぬけてできると、しばしば天才扱いすることが多い世の中ですが、本書を読むと数学の研究はそんな生易しいものでないことがよくわかります。数学の試験が学校で一番で、全国で一番であっても、現代数学へ寄与できる人間かは別問題であり、数学の成績=知能というのは、かなり俗説だと痛感しました。なお、末尾にある数学小史ともいえる解説は、わかりやすく書かれた内容の深い文章でした。

(レビュー日:2006-07-23)

4次元を理解できていた事に気づきました

4次元なんて難しいと思っていましたが、自作のある数学
モデルで既に4次元の考えを使っている事に、この本を
読んでいて気づきました。なーるほど!
これで26次元だって分かります。

理解できていることを気づかせる
理解するための仕方を教えてくれる...

メタ的なモノがこの本にはあります
(レビュー日:2006-04-28)

異色な啓蒙書だと思います

一般向け数学関連の書籍は、未解決問題、数学者の伝記、中学・高校で習った数学を新たな視点で語る類でほぼ占められていると思います。
そんな中でこの本は、数学者の思考方法を解説してくれている珍しい本であると感じました。

方法の中心にあるのは、「抽象化」という考え方。たとえば「0」について「存在するにもかかわらず無であるとはどういうことか?」に対して「0は加法に関する単位元で、a+0=0+a=aを満たすもの」と見ることによって素直に受け入れられる概念となるということ。そのような数学的存在に変換することで、数の世界が広がっていく様子が魅力的に語られています。

確かに、「りんご5個とみかん3個であわせていくつ」の答えを「8(個)」と習ったあたりから、知らない間に「りんご5個」→5、「みかん3個」→3という抽象化が行われているのだなぁとしみじみしてしまいました。

この本に「問題解決!」とか「劇的な人生!」といったドラマティックな話はありませんが、この考え方を身に付けるとものの見方がドラマティックに変わっていくかもしれないなぁ、と感じさせてくれる1冊でした。

(レビュー日:2005-02-01)

無題

著者であるガワーズはBanach空間における組み合わせ論的な手法の研究でフィールズ賞を受賞した人です。

必要な知識は高校2年程度の知識です。(iとlogが出てきます。ただし出てきても本当に基本的な部分かつ、数ページ程度です。)
どの章でも簡単な例から説明されているので、とてもわかりやすいです。(読んで式を追うだけでは分からない場合でもちょっと手を動かせばわかると思います。)
「次元」と「幾何学」の章は少し抽象的なため人によっては、すらすら読み進むのが楽ではないかもしれませんが、
それでも、それほどものスゴク困難なわけではありません。ちょっと立ち止まって考えてみればわかります。(と思います)

私も「数学に関するよくある質問」の部分は大変興味深く拝見させていただきました。

(レビュー日:2004-10-27)

ガイアプロジェクト2012―地球5次元化計画 (超知ライブラリー 30)

ガイアプロジェクト2012―地球5次元化計画 (超知ライブラリー 30)
チャング フィヨング

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¥ 1,575 (ISBN : 4198624917, 2008-03)


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私には必要なかったかな

最初は面白く読もうと思ったけど、だんだん、この世を創造したのが10次元だろうが何次元だろうが、どうでもよくなってきた。そんな事は確認しようがないし、知ったからと言って直接人生には影響しない。
影響しないからつらつらと読んでいても、著者の独り言に思えてくる。
さらに、高次の意識体が降りてきた地名に韓国が入っていると、「そりゃそうだろうよ、著者の母国だもん」と思えてしまう…
唯一得られて有益だと思ったのは、霊界が消滅しつつあるという下りだろうか。去年亡くなった父は、霊界に入らずに宇宙船に行ったのだろうか、などと想像した。
(レビュー日:2008-09-25)

確信が持てました

不思議な事が続いていたので、この本を読んで、ああそゆことなのか…と納得でき確信が持てました。私自身の身に起きた不思議な事とは、20年以上喫煙していたのに08年に入って突然、体が煙草を受け付けなくなり、煙草を吸うと具合悪くなって動けなくなるようになった。なので煙草を止めた。

また、07年からはっきりとした正夢を見るようになっていた。この正夢は私自身に起こる数日以内の出来事を予知する夢。そして、この本を読む数ヶ月前から「私はもうそう長い年数は残されてない、毎日笑って明るく暮らすようにしよう」と根拠は何もないけれど、なぜか思うようになっていた。

2012年情報やスピリチュアルな知識が無い方には納得できない愕然とする内容が多いのでしょうが、この分野の様々な情報から判断し、この本の信憑性は高めだと思えました。読み進めて行くうち、私個人は喜びが込み上げてきて、この苦しい地球での暮らしからやっと開放される!と嬉しさの涙に包まれたのが印象的な感想です。
私自身もこの肉体を去ることになるのかどうかは定かではないのですが、痛い地球環境が終わりを告げ、よりよい時代が到来し、古い循環は終わりを告げるのだろうと安堵な喜びを感じることができた一冊です。

(レビュー日:2008-07-18)

興味深いアセンションへの道程・・

ガイアプロジェクト2012を興味深く読みましたが、同じようにアセンションをテーマにした他の書籍と比べてこの本の内容はかなり精神的に凹む内容です。
読後感が悪い・・・数日間は頭の中で燻ります・・。

たくさんの高次の意識体から降ろされるメッセージの中には、例えば「超シャンバラ」に出てくる地底都市テロスの高僧アダマのメッセージは読んでいるだけで本当に希望が湧いてきて、これから起こる困難な時代も前向きに頑張って行こうという気持になりますが、ガイヤプロジェクト2012に書かれている未来の地球と人類の予測は大きな視点で見るならば、「地球の浄化」
そういったことで必要であり、今後起こる天変地異もたくさんの人々の死も避けられないとバッサリ切り捨てられる。今から何をしてもそのシステムは予定されていたことで、変わることはないと。
しかし、一連のこういった書物で感じるのはいくつかの特徴的なグループに分かれるということだ。

☆バッサリ切り捨て派・・・まあ何をしてももう遅いから覚悟しておきなさい的な内容。
☆見守っている派・・・いろいろ大変なことが起こるが、見守っているよ的な内容。
☆アセンションに協力する派・・・その時がやってきたら必ず助けるから、意識のレベルを上げて待っているように、アセンション後の素晴らしい地球と人類を説く内容。

上の二つは読んでも仕方がない。
アセンションのために私たちの意識を上げて、準備できることやその後の未来に希望が持てるものしか読む値はないのでは?と思ってしまうのですが・・・。
まあ、こんなのもの信じないといわれる方は気にもしないでしょうが、私はあってもおかしくないだろうなと思うのでとても気になるテーマです。
(レビュー日:2008-07-03)

今を 生きる

この書物には とても正確な情報が記されています。
何故なら 私も 作者と同じように 記憶があり
真実を知っているからです。

今までは 輪廻転生が ありましたが 今世で最後
人々は 今 この瞬間 多くを学び 前世の カルマの清算をして
身魂磨きに 励まなければなりません。

あと 何年? 毎日 時間は過ぎてゆきます。
日々を 大切に あとで後悔する事のないように
アセンション本で 読んでおいた方がいい 一冊です☆
(レビュー日:2008-05-25)

知りたい

読み終えて、気になった箇所、心に留めた箇所で付箋だらけになった。

内容どおりであるならば仏教の他力本願(広い意味で)になるだろうと感じた。
「ガイアプロジェクト」なるものが大いなる意思、存在で最初から決められていたことであれば物質である人間にはどうしようもない。
そういった意味では排他的で末世を待望する面すら感じる。
「今この時」に人類が集中した結果、地球環境が破壊されたのでは・・・とも感じるのだが。
それすらも計画のうち、その疑問を抱くことも物質にこだわっているからなのか・・・?難しい。

気になった部分は他の「啓示を受け取る」人への否定的なところが気になる。
興味のない人には著者にしろ、他の人にしろ同じに見えるのでは、と思う。

巻末のQ&Aの書かれたことへの「責任」の部分、この世的、物質的な面からすれば無責任に私は感じる。
多くの人が見えない世界を知覚できないのであれば「責任」の取りようがない。
ならば「責任」を取る必要もない。
書かれた内容には証明するにも大破局が現実になった時に初めて証明されるのか、確かに著者のように経験をしないと判明しないだろう。

第5章〜第7章までは私にとっては吸収したいことが多かった。
全般的に読み易く、私にとっては付箋を貼った枚数からも意味のある本だった。
(レビュー日:2008-03-16)

授業が変わる世界史教育法 (AOKI教育LIBRARY)

授業が変わる世界史教育法 (AOKI教育LIBRARY)
鳥山 孟郎

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¥ 2,940 (ISBN : 4250208168, 2008-08)


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レビューはありません

異文化理解 (岩波新書)

異文化理解 (岩波新書)
青木 保

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¥ 735 (ISBN : 4004307406, 2001-07)


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現代人の必修科目

グローバリゼーションが進み、生活文化の画一化現象が起こっている一方で、文化とか文明の境界は越えられないという主張が非常に大きな影響力を持ち、論争を引き起こしているという現実がある。しかし、「文化のグローバリゼーションと異文化は必ずしも対立関係にはなく、グローバリゼーションも受け入れながら異文化は異文化として存在するというあり方になるのが一番良い」というのが筆者の主張である。本書はそうした望ましい「あり方」のために「異文化理解」がいかに重要であるかを論じ、相互理解を深めるための手がかりを示そうとしたものである。筆者自身の体験など、具体例を織り込みながら、非常にわかりやすく説かれている。「異文化理解」が現代人にとって必修科目であるということを痛感させられた。特に教育関係者にとっては必読の書と言っても良いのではないか。


(レビュー日:2008-10-07)

解決策が見えない(異文化理解は絶望的か?)

世界がどんどん狭くなる中で、異文化同士の軋轢が各地で表面化している。
どうすれば多様な文化をそれぞれが尊重し、共存・共栄できるのか。
その答えが知りたくて、この本を手に取りました。

本書では、その一番重要な「How to 異文化理解」について、
著者自らの体験をもとに、異文化理解の「あるべき姿」について
様々な事例を提示してくれています。

しかし、それを聞けば聞くほど、いかに異文化理解が困難であるか、、、、
最後に絶望が残ってしまった、というのが読後感でした。

なぜ人間には文化なんてものが必要なんだろう、、、、、
本書を読んでいると、文化それ自体が、生命力をもって増殖するウイルスのように
思えてしまったのは私だけでしょうか?
(レビュー日:2006-11-29)

良かった!

どういう本かということは他の方が書いていると思うので・・・

凄く面白かったです!!
たいていの新書は5分読むと燃やしたくなるという、
頭の悪い高校生の私でも最後まで飽きずに読むことができました。
必要以上に難しい言葉は使われておらず、本当に読みやすかったです。
異文化理解につながる知識と興味が深まりました。

もっとこんな風に面白くて分かりやすい新書がたくさん出ればいいのになぁ。最近やたら専門用語だけ使って自己マンな人多いから…
私にも理解できる本を・・・(笑)
(レビュー日:2006-08-04)

「文化の違い」について知見が得られる良書

文化とは、一般的には、人間における共通した価値や行動パターンである、ということができる。このように文化という言葉の定義そのものは理解できるものの、しかし、いざ我々が所属している文化、あるいは我々とは異なる文化、というものを識別しようとなると難しい。本書は、文化が同じである、文化が異なる、というようなことがどういうことなのか、これについて示唆を与えてくれる良書である。

本書は、こうした示唆を与えるために、次のような問題意識を展開する。すなわち、グローバル化が進むほど、異文化を理解することが重要になる、と。現在生じているグローバル化がもたらす帰結はいくつか考えられるが、文化の視点に立つと、おおよそ3つの懸念事項がある、とする。?異文化の人たちと交流を持つことから生じる弊害。?文化の表面的画一化現象をどのように捉えるかという問題。?グローバル化による自文化と異文化との衝突であり、文化摩擦による戦争の併発、などが指摘されるのである。本書は、こうした問題が、異文化を理解する視点が養われていないために生じるものであり、今後グローバル化が進めば進むほど、異文化を理解する必要があることを説くに至るのである。

異文化を理解する視点は、主として文化人類学の知見を利用して、「境界の時間」「境界の時間を生み出す儀礼の意義」を見ることを提示するが、さらに広くは、その共同体固有に展開されているコミュニケーション、その共同体のみでしか通用しないコミュニケーション(これを「象徴」としている)に注目することで、異文化を理解することが出来ることを提示している。詳しくは本書を参照されたい。

本書は、文化という、実に抽象的な議論が展開されることになるが、これを理解することは、複雑雑多な人間、多様性を持つ人間を理解していこうとする一つの視点を投げかけてくれる、と考えられる。すなわち、こうした文化に関する議論は、個々人が異なるとされる、複雑雑多な人間の共通性を抽出してくれる、と考えられるのである。また、一方で、人間個々人が異なる、ということは、個々人レベルで文化が異なる、ということもできる。すなわち、文化は、共通の価値や行動パターンとはいうものの、個々人レベルでも存在するかもしれない。いや、個人個人が異なるというのは、個人レベルで固有の文化が形成されているから、ということができるのである。こうした視点に立つと、異文化を理解するというのは、他人を理解するということにもつながる、と考えられる。

本書について、もう1点、付け加えるなら、グローバル化という視点から、もう一つの研究課題があると思われる。それは、新しい文化がどのように生まれるか、という問題(本書でいう混成文化に近い考え方)である。人間に学習機能があるとするならば、すなわち、異文化を理解するだけでなく、それをベースに新しい文化を創造する側面があるかもしれない。これは、その文化固有のコミュニケーション様式・象徴論理が変更されることを意味する。これに関連するメカニズムを探ることは、かなり意義があるのではないか。

(レビュー日:2004-09-21)

社会にゆとりもたらす「境界の時間」

 「境界の時間」という概念は、もし日本が今後「文化大国」としての地位を曲がりなりにも追求しようと思うならば、おそらく鍵となる概念だろう。

 文化人類学者の著者は、自分のタイでの僧修行の経験をもとに、そのような制度がタイの文化的な中核になっていると同時に、社会に対してゆとりをもたらしていると考える。近代的な社会からいったん離れて、「空白の時間」を過ごし、そしてまた社会へと戻っていく。これは何も僧修行のような特殊なものばかりを指すのではなく、異文化の世界に入っていくこともまた立派な「境界の時間」を過ごすことになる。留学、海外赴任などもそうだろう。

 日本においては、この「境界の時間」を経験する場がほとんどないと著者は言う。留学や海外旅行をする日本人が???れだけ多いというのは、裏を返せば、国内で「境界の時間」を作り出すことができないことが一つの原因だとも言い得る。「結局、現代の直接的な時間に裂け目を作る装置がないために、日本社会はゆとりのない、緊張ずくめの社会になってしまっている」(73頁)のである。

 近代的な社会から離れて、自分を一時的に全く異質の存在に変えてしまうことの意義は、何も自己実現のためだけではないのである。それが社会にゆとりをもたらし、そのような「逸脱」を社会全体が許容できる(または当然視できる)ようになった時、そこに文化が生まれる余地ができると言い得るだろう。

(レビュー日:2003-06-11)

中絶と避妊の政治学―戦後日本のリプロダクション政策

中絶と避妊の政治学―戦後日本のリプロダクション政策
ティアナ・ノーグレン

通常3〜4日以内に発送 (2008/11/22 04:09:20(日本時間)時点 -詳細はこちら-)

¥ 3,990 (ISBN : 4250208184, 2008-08)


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日本のリプロ史を脱イデオロギー化して眺めた好著

『世界的に見れば、日本のピル解禁と中絶合法化の順序が他の国とは逆転している。それだけでも不思議なのに、しかも両者の合法化には半世紀もの時間差がある……なぜなのか、そしてそれは何をもたらしたのか。』
(↑訳者のブログ http://d.hatena.ne.jp/okumi/20080822/1218531013  より)

 日本のリプロダクティブヘルス史(という言い方をしてもいいのか?)には、荻野美穂の仕事などが挙げられるだろうし、オンラインでは渋谷知美の「コンドームと日本人」(http://www.lovepiececlub.com/shibuyaframeset.html )が面白く読めたわけだけれど、こういう海外の研究者のものも「外からどう見えるか」というのが判ってくることが有意義。
 ともすれば、リプロダクティブヘルスに関する政治史を「進歩的フェミニズム vs 保守的家父長制イデオロギー」の対立図として一面的に見てしまいがちになるものだけれど、けっしてそういう単純なものでもない、ということを指摘しているのが本書の醍醐味だろう(それはけっしてフェミニズムを貶めるものでもない)。 政治的エリート主義と政治的多元主義をめぐる解説としても、また、戦後リブ〜フェミニズム史としても読める。

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「コンドームが破れてしまったらどうしよう。それでもし恋人が妊娠してしまったら、、、、」という恐怖に苛まれた男性は少なくない。森岡正博の膣内射精暴力論(<検索すれば出てくるはず)に頷いた"仲間"は私だけではないはずだ。

 が、そもそも合意の上での共同作業であるはずの行為が、不可抗力によって「男による女への」加害性を帯びてしまう(あるいは潜在的に加害性を帯びている)というのはどうなのか? 頭では納得しつつもどこか釈然としないような?
 そういう「加害性」の源泉は、"自らの暴力性や身勝手さに無自覚なバカな同性=オトコたち"にあるわけで、同性として「いい迷惑」であるわけだが、そういう「バカども」と同じ加害性を、自ら意図しないで「たまたま破れたコンドーム」「意図せず漏れ出た精液」によって自分も負ってしまいかねないということの理不尽さに怯え、おののく。。。。。。

 といった思考というのが少なくない男性たちに自然に起こってしまうのは、そもそもピルをはじめとする女性が主体となっての避妊法が普及せず、もっぱらコンドームによって「避妊は男性の責任」(しかも避妊成功率は実に低い)とされてしまっていた"日本に特有の事情"下にあるから、、ともいえそうだ。

 女性が避妊の主体としてきちんと自立できる条件が整えられることは、男性の自立・解放の条件でもあるのだろう。

 本書の視点は、ともすれば「男性の暴力性」を本質主義的に捉えて倫理的に攻撃する方向性に向きがちな考え方(そこには相応の正当性はあることはいうまでもない)に対し、「それとは別に、もっと制度設計として適切な措置があるはずだ」ということに気づかせてくれるのではないだろうか。
(レビュー日:2008-09-10)

多文化世界 (岩波新書)

多文化世界 (岩波新書)
青木 保

通常24時間以内に発送 (2008/11/22 04:09:20(日本時間)時点 -詳細はこちら-)

¥ 735 (ISBN : 4004308402, 2003-06-21)


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ユートピアのありか

 本書の読後感は以下二点である。

 一点目。本書の前半部分に説明されている 世界の多文化 に関しては大変解りやすく勉強になった。家にある哲学辞書や ネットで 出てくる内容を調べながら読み進めたものだ。特に宗教に関しては 不勉強であったので 今回本書を読みながら キリスト教の「多文化」を若干にせよ 知ることが出来て 大変幸せであった。
 その意味で 本書はみんなに推薦できる一冊かと思う。

 二点目。本書の後半部分に説明されている「ソフトパワー」に関しては 勉強になると共に著者が志向する「方向性」には 違和感を持った。

 ハードパワーに対し ソフトパワーの存在と力を紹介している部分は引き続き大変参考になった。
 但し 著者がソフトパワー論者の代表者とするナイに関し「アメリカの世界戦略を考える国際政治学者」という表現で 要はソフトパワーを 「特定国の世界戦略に使うパワー」とすべきではないという方向性を出している点には疑問が残った。

 有史以来 現在に至るまで人間の歴史はパワーゲームの歴史であったと思う。それは国家から始まり 家庭に至るまで 人間が住む至る所で起こっている現実だ。
 ナイの主張は その現実を踏まえて 国益を増すためのソフトパワーという路線を出しているわけだが 著者はそれを否定している。
 読んでいる限り「パワーゲームと訣別した人間」という一種のユートピアを志向する中で著者なりの ソフトパワー=文化の力 を語っている。

 問題は その著者の前提がいささか楽観的に過ぎないかという点だ。僕は 今までの歴史とそれ以上に「今この瞬間の自分自身」を考えてみると 正直 楽観論には与しない。それゆえ後半部分が「甘美すぎる」ような気もするのだ。
 勿論将来 人間がパワーゲームを卒業するという可能性は否定しない。但し それが明日なのかと言われると否定する。
 それは現在の地球のサステイナビリティーまで視野に入れた人間の「思想・哲学」のコペルニクス的転向が必要な話だと思うのだ。

 
(レビュー日:2008-01-18)

文化対立を乗り越える難しさ

筆者は先日まで文化外交の懇談会の座長を務めていたが、この本の主張は、ジョセフ・ナイの「ソフト・パワー」の概念を用いつつ、世界の文化が切磋琢磨して鍛え合うことによって、多様な文化が共存していく前向きな道を探ろうというもの。近隣諸国との政治的対立が激化する中で、文化レベルでの共存の重要性はますます高まっており、そうしたテーマに1つの方向性を示すものである。筆者は十数年前に、民族対立の激化や日本の自文化中心主義の高まりを目の当たりにして、自文化の一時的な忘却が必要だとする「文化の否定性」という本を書いているが、本書ではむしろ文化の積極的な発信を訴えている。同じ筆者が全く違ったやり方で文化の対立を乗り越えようと提案しているところに、文化相対主義の立場に立脚しながら文化対立を乗り越える難しさがあるのかもしれないが、今日のアメリカの普遍主義の行き過ぎを目の当たりにすると、筆者のように多様な文化を生かしつつ共存を図る道を模索することは必要不可欠のように感じる。
(レビュー日:2005-10-02)

入門書としては合格だが・・・

極めて平易に書かれた、この分野への入門書といえる。

著者はアイザイア・バーリンの『理想の追求』に注目する。著者は、バーリンの説く文化相対主義あるいは文化多元主義に大きな影響を受けたという。人間と社会にはいろいろな選択肢があって、それを調整することに意味はあっても、一つの解決だけをある個人が他人に押し付けることは非常に大きな弊害を招く。よって「理想の追求」が複数でありうることをもっと認識せよ。著者はそう我々に主張するのだ。

次に、ジョセフ・ナイのソフトパワー論について語られる。ソフトパワーについて一通り紹介した後で、これはアメリカの世界政治における戦略論の一つであるからそれをそのまま受け止めるべきでないと主張する。ソフトパワー論を文化の魅力の問題として置き換えるところに本書の魅力がある。

本書の結論は、世界の相互依存と緊密化が進む現代のような時代においては、一国の覇権的な拡張は世界秩序を形成するどころか、大いにそれを乱す結果を生み出さずにはいられない。そうではなく、異文化間で起きる接触や交流、そして混成化によって、それぞれの文化の力を高め、その魅力を発揮し合う中で、人々が充実した生活ができるようにせよ、というものである。

この凡庸な結論は、それまでの議論が大変興味深いものであっただけに一層不満に感じた。この結論がどのようにして達せられるか、そこまで踏み込んで論を展開していないため、肩透かしを食らった気分になった。残念である。

だが、それでも、本書は入門書としては十分合格であると言える。その興味深さ、平易さは私に本書を推挙させることを躊躇わせない。

(レビュー日:2005-07-24)

文化とは?

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(レビュー日:2003-07-25)

ううん・・・という本

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(レビュー日:2003-07-06)

リハビリテーションを考える―障害者の全人間的復権 (障害者問題双書)

リハビリテーションを考える―障害者の全人間的復権 (障害者問題双書)
上田 敏

通常24時間以内に発送 (2008/11/22 04:09:20(日本時間)時点 -詳細はこちら-)

¥ 2,625 (ISBN : 4250830187, 1983-06)


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森は生きている―12月(つき)のものがたり (斎藤公子の保育絵本)

森は生きている―12月(つき)のものがたり (斎藤公子の保育絵本)
マルシャーク; エリョーミナ; 林 光;

通常24時間以内に発送 (2008/11/22 04:09:20(日本時間)時点 -詳細はこちら-)

¥ 2,310 (ISBN : 4250860507, 1986-12)


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なつかしい気持ちに・・

子どもの幼稚園で購入。作品の中に楽譜つきです。
この歌を子どもが歌っていて、とてもいい感じでした。
「森は生きている」の舞台公演もあわせて見ましたが、
歌を知ってる子どもたちと舞台が一体感をもっていて
とてもステキでした。子どもにこそ、こういう文学作品を
子どもにこびない本物の文で読み聞かせをすると、
ほんとに心に残るようです。アニメやいまどきの漫画ちっくな
お話にはない、感動がありました。
歌もとてもいいので、おすすめです。
(レビュー日:2004-09-26)

幻滅―メディア戦記〈下〉 (バルザック「人間喜劇」セレクション)

幻滅―メディア戦記〈下〉 (バルザック「人間喜劇」セレクション)
バルザック; Honor´e de Balzac; 野崎 歓; 青木 真紀子;

通常24時間以内に発送 (2008/11/22 04:09:20(日本時間)時点 -詳細はこちら-)

¥ 3,360 (ISBN : 4894341972, 2000-10)


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「失敗は成功のもと」は本当か?

わたしはリュシアンが大嫌いだ 幼稚で 隙だらけで 無思慮 解説に彼は受身だから成功しないとあるが わたしは彼の敗因は人や状況を見抜く勘が鈍すぎること 丸めこむ話術が身についていないこと
軽蔑されるか反感を買うかの喋り方 手紙の書き方をするからだと思う 学校で成績上位でなかった
自身の体験から書くバルザックだが白石一文が陥ったエリートを凡人にしかとらえられない 視野の狭い 可能性のたかが知れた人生論という失敗作ではない 劇的で(悪)知恵にあふれ興味深く学べる 利害関係と行動原則は的確に何通りも論じている 法学部の講義は途中で出なくなったバルザックだが人間や社会を悟るのに論理や知識や技術は あまり必要ないのだろうか 
三島由紀夫ほど緻密でないが多くの日本人(ノンフィクション)作家に例を見ない 動機をさらりと知らせ 手口が台詞となり 原動力が重厚な文体で赤裸々にあばかれる
裏切られた後はリュシアンもエーヴも最も衝撃的に深刻に傷つけてやろうと言葉を選び抜くダルテス 
金持ちなのに息子を救わない老セシャール  エーヴの一家を踏みにじる商売仇たち バルザックが書く心は極寒だ それでも成功者と失敗者の双方向から書き 人間性と社会性がつくりだす絆と破局 情勢でなく個人に起因する勝因 敗因を包括的に挙げた名作である
(レビュー日:2007-01-24)

俗物力 その2

 良書をクサしても、次はヨイショして、最後に元に戻せば、それでやましいことはない。3回分の原稿料も手に入る。二百年後の今日なれば、いかなジャーナリズムと雖も、そりゃないでしょう、と思いきや・・・!

 折も折、数日前、『マスコミに入る。』とかいう本の広告にいわく「人の心を動かす醍醐味 だから面白い」のだそうな。同じネタで3回のいじましさこそ減じても、傲慢は持病とみえる。

 さて、ジャーナリスト稼業に味をしめた我らがケーハク君は、当然、易きに付き、社交界に翻弄され、遊興に溺れて急坂を転落の挙句・・・「えっ?!」

 俗物力でグイグイ進む話だが、田舎では主人公の身内の善良な人々、パリでは高潔な芸術家仲間、「セナークル」の友人たちの存在が、一服の解毒剤になっている。
 また、事業の失敗で借金にまみれた作家だけに、金銭の話は細部まで生々しい。数字や経済に明るければ、更に楽しめる描写だろう。

 物語が、例によって驚愕の結末になだれ込んだ後に、メディアという怪物の恐ろしさを改めて考えさせる作品である。
(レビュー日:2005-11-25)


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