十九世紀ヴィクトリア朝の執事やハウスキーパー、それにメイドやフットマンといった使用人を扱った資料本が、ついに翻訳されました。ヴィクトリア朝イギリスにおける使用人・メイドの資料本を読んでいると、必ず参考文献にあげられているのが同書の原書です。和書に限らず、英書の中でも、この本を参考文献としない本は珍しいほどです。
使用人の歴史、男女・上級・下級使用人の仕事内容、『階下の生活』、主人との絆、そして20世紀を迎えて変わりゆく使用人たちの環境。豊富な資料と参考文献も紹介している、入門書にして完成した総合書です。
『日の名残』、『ジーブス』、ディケンズやハーディ、そしてクリスティの小説などに描かれた背景世界に興味がある人にも、屋敷・カントリーハウスが好きな人にも、オススメできる一冊です。
(レビュー日:2008-03-18)
これはメイド専門書のバイブルと言って差し支えないと思います。
メイドの起こりと衰退、仕事内容、就職、生活、主人とメイドの関係や、犯罪に至るまで
細かく丁寧に、そしてその時の状況を表などの数値を例にとって詳しく書かれています。
資料的価値が欲しくて買ったのですが、期待以上のものを与えてくれました。
何度も何度も、折り目や手垢が付くまで読みましたし、今でも読んでますw
(レビュー日:2006-09-05)