ぼくは自他共に認めるケチです。
だからといって高価なものを絶対に買わないかというと、そんなことはありません。
必要であると判断したら、迷いに迷った末に買う。
それほど必要ないものだったら買わなかったり、安物の代替え品でがまんしたり。
というわけで、我が子たちにも節約家にはなってもらいたいけど、ただのケチにはなってもらいたくない。
必要なときには必要なお金を使えるようになってもらいたいと思っているのです。
玉袋筋太郎『男子のための人生のルール』理論社にこう書いてありました。
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千円じゃなくて一万円を持っているからこそ、街の景色の見え方も変わってくるってことがあるんだ。手持ちが千円だったら、つい千円以内の値札の者ばっかり見るだろ?
自分の中に最初から千円の枠をはめちゃってるから、それ以上のものが見えなくなってる。
でもさ、一万円あればその枠が、ぐっと広がるんだよ。(168p)
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ナルホド。
時には1万円なんて子どもには分不相応なお金を持たせることも必要なんですね。
大きなお金を持つことによって視野を広げることもできる。
高価なものにも目を向けるきっかけを作るんですね。
無駄遣いする人って、大きなお金を持っていても知らぬ間にそれがなくなっちゃうんですよ。
なぜなら、せっかく大金を持ちながら、細々とした安物を気軽にたくさん買ってしまうからなんです。
お金の使い方を知らない、つまり訓練されていないんですね。
子どもの頃から小額のものばっかり買っているから、無駄遣いする大人になるんじゃないか。
ぼくはそう仮説を立てました。
我が子たちにも、時期を見て1万円を使わせてみる、なーんてこともやってみたいなと思っています。
(レビュー日:2008-08-15)
息子を持つ母として読んでみましたが、こんなにも泣ける本だとは!
親の撮った写真のくだりはもう涙無しには読めません。
自分が今その気持ちで子供を撮っているし、また自分の親もそうだったんだと
あたりまえのことに気づかされました。
男子に限らず、女子も、母も読むべき本です。
(レビュー日:2007-07-29)
玉袋氏の文才については、朝日新聞の読者相談コーナーでの回答ぶりから高い実力を認識しておりました。
しかし、それにしても本当に著者の気持ちが伝わる文章です。
特に最後の方のゲイバー経営に転身した父との葛藤の話にはページをめくる手が止まってしまいました。
多くの小中学生にぜひ読んで欲しいと思います。
(レビュー日:2007-04-01)
読み始めると、耳に痛い言葉がいくつも並ぶ。
中学生男子に向けて書かれた本なのに、子を持つ大人である自分が、出来る筈の挨拶や世の中のマナー、友達との付き合い方、お金の使い方などが、全然出来てない事に気付く。
玉袋は、中学生に向けて様々なルールを教示していきながら、今度はそのルールを守れていない大人も実はたくさん居る事を教えていく。
ここで中学生は自分の親が、玉ちゃんみたいな親父だったらなぁと思うことだろう。
でも玉ちゃんは、君の親はルールを守っている親では無いかもしれない、それどころか子供の事など微塵も考えていない、とんでもない親かもしれない。でも、君は親と関係なく大人の男になる事ができるんだ、君がちゃんと挨拶さえ出来るようになれば、君を男に導いてくれる大人にきっと出会える筈だと、教えてくれる。
最終章では、ゲイバーの"ママ"をやっていた"お父さん"との確執と、そのお父さんが亡くなってから気付いた愛情に深さ、そしてそれに気付けなかった無念さを踏まえて、親の愛情の在りかを優しく教えてくれる。
親が嫌いになってきた男の子、子供が解らなくなってきた男親、 読むとお互い少しだけ優しくなれる名著です。
(レビュー日:2007-01-26)