(株)岩崎学術出版社

最終更新日: 2008/11/22 04:02:47

出版者情報

国別記号 4
出版社記号 7533
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ヨミ イワサキガクジユツシユツパンシヤ
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精神分析的人格理論の基礎―心理療法を始める前に

精神分析的人格理論の基礎―心理療法を始める前に
馬場 禮子

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¥ 2,940 (ISBN : 4753308081, 2008-07)


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精神療法面接のコツ

精神療法面接のコツ
神田橋 條治

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¥ 3,150 (ISBN : 4753390055, 1990-09)


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おそらく日本語で書かれた最良の精神療法の書物

 従来にない叙述の仕方に最初は驚くが、自己の経験を最大限にまで蒸留化した貴重な提言であることが分かる。特に圧巻は第9章特殊な状況である。この本の中で、最小限読むべき箇所はと問われれば、第9章と答えよう。この章以外は、本章を理解する上でのリファレンスとも言える。
 蛇足ながら、本文の各章の中で他の章を参照することという記述が多いが、これはどのようにして書かれた書物なのであろうか。自己の想いを全部はき出してから、再度、切り捨てていったという経過をたどっているのであろうか。不思議な書である。
(レビュー日:2007-11-14)

命のわがまま性

心理臨床に携わる学生ですが、読むたびに神田橋先生の臨床魂がひしひしと伝わってきました。
命のわがまま性、抱え環境、コトバ文化…本当に神田橋語録って感じです。
一般的に言われている臨床家に必要な技術・心掛けを、神田橋先生のフィルターを通って
私のフィルターを通って、ゆっくりと浸透してきます。
患者を理解することもさることながら、自分を理解することの大切さ、
患者と治療者との関係性の中から自分と患者をみることの大切さを感じました。
(レビュー日:2007-02-04)

精神分析的心理療法の実践―クライエントに出会う前に

精神分析的心理療法の実践―クライエントに出会う前に
馬場 礼子

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¥ 3,360 (ISBN : 4753399060, 1999-09)


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精神分析をわかりやすく

大学院での講義を院生がテープ起ししたものをまとめた本。その為すべて口語的に書かれているので、分かりやすい。しかも、面接の初期の注意事項から終結に向けて体系的に論じられており、心の中でイメージして理解しやすくなっている。そして、内容的にも技法を中心に述べられている。他書では概念的な理解したできなかったものが具体的にはどのように言葉を返すのかが書かれているの初心者には参考になりやすい。反面、精神分析の各理論については全く説明が無いので、本書を読む前にそのような理論を一通り理解しておく必要がある。
(レビュー日:2006-02-27)

個人は苦手なんです

どちらかというと集団が好きで、個人は苦手なんですが、仕事柄そうもいっておられない。いろんな理論を紹介した本やハウツー本は世の中にあふれているけど、本どおりにいかなくて四苦八苦しているときにああそうだそうだ、と膝を打てる本です。
クライエントに出会う前もいいですが、出会ってからの方が効果が大きいだろうなあ。
(レビュー日:2004-01-22)

とても読みやすい

この本は大学院で行われた講義をもとに作られたものなので、とにかくとても読みやすく、解りやすく書かれている。副題に「クライエントに出会う前に」とあるように初めてクライエントに接する前の心構えとして一読したい本である。またカウンセリング中でも、何回でも読み返したくなる本でもある。
(レビュー日:2003-07-06)

追補 精神科診断面接のコツ

追補 精神科診断面接のコツ
神田橋 條治

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¥ 3,150 (ISBN : 4753394085, 1995-02)


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"伝える努力"と"伝えきらない努力"

読むほどに,神田橋氏のするどい洞察力がひしひしと伝わってくる。
氏は心理療法家の中でも"天才肌"をもつ臨床家なのであろう。
表面的な形だけでは伝えきれない何かを伝えようとする氏の努力が伝わる。
更には,単に"答えを伝えよう"とするのではなく,常に読み手の洞察力を励まそうと
敢えて,"伝えきらない"という姿勢が,カリスマ的でさえある。

大変魅力的な著書であり,"臨床家のすぐれた洞察力"という意味では,
多くの人に"まね"して欲しいが,

それ以上に,天才の"まね"をして,焼けどすることの無い様,
賢明な読者は注意を払うだろう。

例え,ブルース・リーの映画を見た後であっても,
貴方はブルース・リーではないのだから。
(レビュー日:2006-12-08)

予想を裏切る好著

タイトルを読んで、統合失調症の面接はこういう風に、うつ病の面接はこういう風に、といったハウツーを予想していたのですが、見事に裏切られました。面接をするときの一般的な心懸け、試してみたい修養、のような一言で済ませられない「コツ」で満たされた本です。

教科書ではあまり触れられていない内容で、とまどいましたが読了は出来ます。あとがきで述べていますが、著者が敢えて意図した形式のようです。精神病理の先生がたの書く文章から、翻訳哲学調の難解さを消し去った感じの文章に思いました。

無視できない存在感を漂わせた本書から、著者の力量がうかがわれます。
(レビュー日:2006-02-16)

心身のありようを正確に把握するために

「診断」という言葉のために、医師のためだけの面接技術に関する本ととらえられがちだが、面接という場を介して五感を最大に活用することで相手の心身状態を正確に把握することを目的としている。医療にとどまらず、「面接」が欠かせない職業(人事、福祉…)にもひろく有用と思う。

診断の機能、面接の場の作り方、非言語的所見の重要性、「なぜ」という言葉の有害性、等々、面接の基礎をつくるヒントが多数盛り込まれている。「空疎な正論」は一切書かれていない。もちろんスポーツと同様にトレーニングしなければ身に付かないが。

大学の教官として在籍中に書かれたものだが、その趣はむしろ「職人」である。頭脳は優秀でも人の話を聞かない「医学者」ばかりの現状を憂う人は多いと思う。DSMで粗雑な思考になりつつある精神科医にあらためて著者の次の皮肉を噛みしめてもらいたい。「誤ったデータに基づき、正しい考察がなされるなら、必ず誤った判断に到達する」

(レビュー日:2002-08-24)

名著である

医学生であるが、doctorに勧められ購入した。
正直言って、学生にはとても難しい本で内容を十分に理解できたとは思わない。
だが、名著であることだけは間違いない。
精神科の面接はこれだけ気を配ってもなお足りないと思わせるような迫力がそこにはある。
(レビュー日:2002-05-03)

集中講義・精神分析 上 (1)

集中講義・精神分析 上 (1)
藤山 直樹

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¥ 2,835 (ISBN : 4753308154, 2008-11)


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精神科養生のコツ

精神科養生のコツ
神田橋 條治

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¥ 3,150 (ISBN : 4753399028, 1999-05)


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精神医学理論も治療実践にも精通し、それらを超えし医師の文章である!!

この著書の内容は、多くのレビューアーの方が既にお書きだ。著者自身の経歴も、フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』などで分かる。レビューには外れるが、私自身、働きすぎのため、1986年頃から体調をくずし、有名病院の心療内科の有名医師に診て貰い、心因性によると診断され、精神安定剤、抗うつ剤などで、仕事を減らせと言う医師の忠告無視でその後、10年間働いた。その期間中に、精神医学、脳、薬剤に関する本、何十冊も読み、正に頭脳人間であった。このままでは、イカンと薬を絶つために、国立病院に入院した。病名「心因性異常感覚(私の場合は頭痛)」、現在は治療法不明。国内で許可された、抗うつ剤など全て試したが、効果なし。西洋医学の限界かと、代替治療(気功など)も経験した、その中で少し変わった精神医からこの著書を紹介された(この著者、神田橋條治は天才だよ、との言葉を添えて)。この本、著者を知ったのは2000年である。実際、直ぐ購入し,読んだ。最初の正直な感想は「何だよ、こんな事、みんな知ってるよ〜」であった。ただ実践してはいなかった、これは頭脳人間の大大欠点です、猛反省!レビューアーの皆様ご存知の様にまえがきも良いが、あとがきに、「発想から十年以上、執筆開始からも五年近くをかけて、ようやくできあがりました。」それに続くことば、そして最後の「本書を亡き父母に捧げます。」この言葉、洋書なら本の最初にかかれます。日本人でもとても謙虚な方だ。結局「コツ三部作」全文、集中して読ませて頂きました。二度目に「精神科養生のコツ」読み、やさしく、分かりやすく、大切な事など全ての事が、神田橋條治氏の天才的医師としての彼流の精巧な理論と繊細なる観察力ある治療実践によっていることが分かりました。難解な内容をやさしく表現できることは、その人が本物である証です。現在ではあまり会うことさえ出来ない、本物による本物の著書である。著書を読めば直ぐ分かることですが、西洋医学という太いバック・ボーンに支えられているので、代替治療にも寛容ですが、それは、神田橋氏の厳しい眼で選択されたものでしょう。
Sept-masque de couleur


(レビュー日:2008-11-13)

感覚が難しい

「精神科診断面接のコツ」「精神療法面接のコツ」に続くコツ3部作のひとつであり、前2作は専門家向けに書かれているのに対して、この著作は一般、もしくは精神病に罹患している人に対する養生のコツに付いてのパンフレットとして書かれている。パンフレットといっても200数ページにもなっていて大変読みごたえがある。
内容的には個人が家ででもできるように具体的に、かつ詳しく書かれており、その養生法は全部合わせるとかなりの種類になる。すべての養生法を実践することは大変しんどいだろうが、その中のいくつかは実際に簡単に出きるので興味のあるものだけやってみてもいいと思う。また、精神医学関係の書物には珍しく、気功や漢方についての章もあり、精神科以外にも多岐にわたっている。
神田橋先生の書物に共通することは、恐ろしく平易な言葉で書かれているにもかかわらず、内容的意味的にかなり高度なことが書かれており、先生の臨床力には感服する。

(レビュー日:2006-02-27)

治療以前の基本

何か、とても深い愛情を感じる本である。知的興味から書かれたものでなく、精神科の患者さんの生活に、本当の意味で役に立つものを作りたい、という純粋な思いに貫かれているような感じがする。神田橋先生も、精神科の病に苦しむ人たちに向けて、非常に分かりやすく読みやすく書かれたこの本こそが、最も書きたかった本だと述べておられます。

 『精神科療法面接のコツ』でも、治療は浅いレベルのものからはじめて、効果がなければ徐々に深いレベルに進んでいくようにと戒めています。深層心理に立ち入ったり、強い薬を処方したりする前に、日常生活のなかで簡単に実行できる養生から始めなさいという指摘は、患者さんよりもむしろ治療者や援助者にとって肝に銘じなければならないことだと思います。そして、実際の生活臨床の場面でも、それが一番役に立つのです。

 精神医学や臨床心理学の文献がこれだけ世に溢れているのに、毎週1時間(あるいは5分)の面接や診察の時間以外を、患者はどんなふうに過ごしたらいいのか? 家族はどうやって接したらいいのか? について教えてくれる本は、数えるほどしかないのです。臨床家として尊敬を集めるこの著者の到達点とも言える、この字が大きくて平仮名とイラストの多い本を読んで、なぜか私はホッとしました。


(レビュー日:2006-02-16)

精神科養生に興味があるなら

コツ三部作の第三作目です。神田橋氏の文章に興味があって、この本も読んでみました。参考になる養生法がいろいろ書かれています。著者はその人にとって「気持ちがいい」ってことが大事だと述べておられます。
また、Oリング法だとか、整体法、気功法についても本書の半分くらいのスペースを割いて紹介しています。その中のいくつかは実際にやってみたら確かに「気持ちいい」のもありました。自分で楽しむには問題ないです。もとより、この本は患者向けに書かれたものですし、当の患者自身が「試してよかった」と思えるのであれば、それでいいんでしょう。
(レビュー日:2005-08-28)

なにはともあれ、ぜひご一読を。

患者さんも、お医者さんも、あるいは全く精神医療に関係ない方にも、
ぜひ読んで頂きたい良書です。
この本は精神科の患者さんの為に、
養生のコツを精神科医の先生が書き記したものです。
私は患者としての立場で読ませて頂きましたが、
初版を購入後、事あるごとに、幾度となく読み直しています。

この本に、無用な飾りはありません。
流行廃りに振り回されない(つまり、患者さんも振り回さない)、
謙虚で、静かな、神田橋先生の語り口が、この本の基調となっています。

『「気持ちがいい」という感じをつかんで、
 その感じですべてを判定すること。』

そう神田橋先生は仰います。
その気持ちよさとは、
跳んだり、跳ねたりするような気持ちよさではなく、
もっと静かで、深く、本来はとても普通な、いきものとしての安息のようなものを、
指し示しておられるように感じます。

多様なストレスに囲まれる昨今、どのような人も患者さんになり得ます。
無理を重ねないうちに、また、無理を重ねてしまった人も、
折りをみて、ぜひ手にとって最初の一章だけでもお読み頂きたい本です。

(レビュー日:2005-02-07)

発達障害のある子の保育の手だて―保育園・幼稚園・家庭の実践から

発達障害のある子の保育の手だて―保育園・幼稚園・家庭の実践から
佐藤 曉; 小西 淳子

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¥ 1,785 (ISBN : 4753307042, 2007-06-26)


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奥が深い良書です。

 良書である。特に第7章 保護者への支援、第8章 保幼ー小連携の実践が目新しく、ここまで具体的に記載した本は、初めてではないか。講演を聴きに行くのも良いが、ここまで詳細な話は聞けないだろう。内容は簡単なようでいて、結構奥が深い。その奥の深さを感じ取れれば、著者としての望みは叶えられたことになるだろう。
(レビュー日:2007-11-15)

こどもの精神分析―クライン派・対象関係論からのアプローチ

こどもの精神分析―クライン派・対象関係論からのアプローチ
木部 則雄

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¥ 4,200 (ISBN : 4753306097, 2006-10)


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子どもの心についての納得のいく1冊

子どもの中に様々な問題を発見したとき、周囲の大人は当の子ども以上に右往左往して、結局のところ何も分からずに混迷の度を深めてしまうことはしばしばでる。それは医療の現場然り、教育の現場然りである。そのようなとき、本書の基盤となっている精神分析の理解を借りて子どもの問題を考えてみると、腑に落ちるところが大きい。精神科医であり、クライン派の精神分析家として日々子どもの治療に当たっている筆者が本書で述べている子どもの治療は、マジックさながら、その魔術的不思議さに魅了させられる。しかし裏には厳然たる精神分析の理論が後ろ盾となっているので、安心して成り行きを見ていくことができる。最後の2章に書かれている「千と千尋の神隠し」と「海辺のカフカ」を精神分析的に考察しているところは、なぜこのストーリーが多くの読者を獲得しているのか、その種明かしをしてくれている。子どもに関心のある方ばかりでなく、人の心についてもっと知りたいと思っている方に勧めたい納得のいく1冊である。
(レビュー日:2007-01-05)

中井久夫著作集 別巻 (1) H・Nakai風景構成法

中井久夫著作集 別巻 (1) H・Nakai風景構成法
山中 康裕

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¥ 5,040 (ISBN : 4753384136, 1984-11)


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「現場からの治療論」という物語―古稀記念

「現場からの治療論」という物語―古稀記念
神田橋 條治

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¥ 1,575 (ISBN : 4753306011, 2006-04)


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新しいものはとくに無い

 「物語」だから仕方がない。題名を見て具体的治療法を求める人には期待はずれでしょう。
 敬体の文章が饒舌に感じられました。筆者は意図的にしたと言っているが逆効果でした。
 「ファントム」という言葉を使わずに論を進めれば、もう少し納得しやすい物語になったかもしれません。便利な言葉には気をつけましょう。ユングの「元型」のように。
(レビュー日:2008-07-30)

治療バカ一代

治療ひと筋まっしぐら!
そんな長老の思索が行き着いた果てが「ファントム」!
長老だから何言ってもゆるされるんだもんねー。
爽快極まりないっつーか、身も蓋もねー。
素晴らしいけどある程度距離をおいて読むべき伝統芸能の本。
特に被暗示性が強くって勉強熱心なあなた!
(レビュー日:2007-10-15)

ファントムに命を宿す時

まだ、読み終えていません。というのも、真の職人=医療者である筆者の70年もの歴史を経てきた上での言葉を、安易に読み進めてはいけないように‥感じたからです。この本は、医療、人間、地球を舞台にした、卓越した達人のメッセージのような気がしています。これからまた、続きを読んでいきます。
(レビュー日:2007-04-30)

「ファントム」と「からだ」の橋渡しとしての「ファントム」

コツ3部作の精神療法面接のコツの第4章の「学習と文化」に通じるものを感じた。この章は先生自ら「グリコのおまけ」と評し、今回の本は「童話」とまで言い切っている。しかしそこに見事なまでの先生の策略が感じ取れる。これらの文章を「取るに足らないもの」と捉えた者に対して、先生の「ファントム」は、その者の無意識に直接入り込み、その者の「からだ」に変化を与えるだろう。そして、これらの文章を「素晴らしい」と感じた者は、繰り返し目を通し、音読することによって、結果、その者に変化を促すだろう。いずれにせよ、先生の「ファントム」は、読む者に変化を与えてしまうのである。読み手の「ファントム」と「からだ」を繋げるための触媒として働き、「医学栄えて、医療亡びる」ことを少しでも遅らせるために、先生の「ファントム」は世に出された。この本によって「大いなる退行」を選び取る者が1人でも多くなることを望む。
(レビュー日:2006-06-05)

透徹

職人の透徹しきった境地です。
日本料理の最高の出汁のように、透明で澄んでいますが、
著者の70年分のさまざまな味わいがはいっています。
さらさら飲めるようで、実は無限の楽しみがあります。
平明な文章ですがじっくり読むと全然先に進みません。
「10回は読めるように書いた」との言葉どおりです。

(レビュー日:2006-04-08)


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