区から指定されている切ってはいけない銀杏ど樫の樹がある。
樹齢はなんねんなのかはるか昔からわたしが子供のころにも
すでにりっぱに大木であった。
どんぐりが鎮守の森が命を少しでもながらえさせる
ということは。地球を救う一端をなしているわけである・
私達はコンクリートジャングルを作りすぎたのだ。
そろそろ諦めてもよいた゜ろう。
一読ぜひお薦めいたしたい。
(レビュー日:2006-12-24)
筆者がもっとも主張したいこと、唯一それだけといって過言ではないのは、単に見栄えなどの点だけを考慮して外来の植物を学校や公園といった公共施設に植えるよりも、その土地に根ざしたその土地本来の木を植えた方がよく育つし金もかからないし、防災の役にも立つという主張である。
現在の人間的活動による干渉を一切中止してしまったときに、個々の地域の植物相が最終的にとる姿を潜在自然植生と呼ぶらしいのだが、それに合わせて、これから行う環境保全林、防災林の植樹選定も行うべきだというのである。
照葉樹林帯であればその地域に植えるべき主木はシラカシ、アラカシやスタジイなどとなるそうだ。
細かい部分では納得しかねるというか、言葉足らずではないかと思う部分もあるけれど、彼の主張がもつ説得力には感じ入った。実務家の持つ底力のようなものを純粋に感じる本である。
(レビュー日:2005-04-13)
「そもそもドングリってなに?」と質問されて、ちゃんと答えられる人はどれぐらいいるのだろう。そしてタイトル、『いのちを守るドングリの森』。これだけ見たら少し疑問に思うかもしれない。「なんでドングリがいのちを守るわけ?」と。
いわゆる「ドングリ」というのはシイやカシの木の種子で、日本の土地本来の木であるという。杉やヒノキの林が昔からある緑だと思っていたら、実は大間違い。それらのほとんどが間違った土地に造林されたものというから驚きだ。
では、土地本来の木はどこにあるのかと言えば、それは神社などに代表される「鎮守の森」に残されているという。社寺を囲む鬱蒼とした深い、濃い緑がまさしくそれだ。一歩敷地に足を踏み入れると静けさと厳かさに包まれるような気がするのも、本物の森だからだろう。
しかし、そんな本物の森も、現在、危機にあるという。日本、そして世界中で土地本来の緑が失われ続けている。緑がなくなれば、災害時の土砂崩れ、風水害、生態系の破壊や地球温暖化など、直接的・間接的にも人間への影響は計り知れない。
そんな中、著者が情熱をもって長年取り組んでおられるのが「植樹」。絶対的に豊富な知識・経験から導かれる植樹や自然保護の概念はシンプルだが、実に奥深い。土地本来の色々な木を植えることにより森の再生を目指しているが、日本における主役の木はまさにドングリの木であり、地震にも火事にも耐え抜き、私たちの命を守ってくれるという。本を読み終え、本物の森を増やさなければと強く感じた。
以前、著者の人生を描いた『魂の森を行け』(一志治夫著)を読み、その生き様や考え方に非常に感銘を受けたが、この本では更に専門的なことも学べる。もちろん、基本のドングリの絵も掲載され、形の特徴から木の種類を判別できるようになっていて、初心者にもぴったりだ。それにしても、これだけの内容を新書に収めたのはすごい。とにかく「濃い」一冊。
(レビュー日:2005-03-09)