野田 俊作
(ISBN : 4795234701, 1991-10)
まぁ、いい本です。それとほかの評価の低い評価のレビューに対して
この本、はじめは、行きつけの針灸院の先生にもらったものです。彼は数冊の手持ちがあるようで、お気に入り、か問題ありの患者にプレゼントしているようです。
内容は、今までぼんやりと考えていたことが、かなり具体的に、ある意味で、意識化できた感じがしました。私は、ややなまはんかな仏教徒(宗派仏教でなく、釈迦本来のどちらかと言えば、原始仏教の徒)だと思うていますが、その仏教にも共通するような、気楽で、安心のある、現世利益的な生きるすべを教えているようにも見えます。
こんなのアドラー心理学じゃない、8ヶ月しか学んでない、というふうなレビュがありますが、それがどうしたの、とも思います。こういう著作を必要とする人は、学問的にどうのこうのという、ある種派閥的な、世俗的な発想はどうでもいいのです。著者の野田秀作流のアドラー心理学なのかもしれませんが、それでもいいのではないの、と思います。アドラー心理学か、どうかなんてどうでもいいのです。メッセージ性は高い著作だと思います。
(レビュー日:2008-08-05)
私自身と家族の幸せのために、私は何が出来るか
アドラー本人もアクセントやイントネーション、ジェスチャーや微笑などで補う話し言葉の方が受け手はより理解できると考えていたようで、著書にほとんど関心がなく、講演や講義を非常に好んだようだ。そこで、アドラー本人の著作よりも別の方々が書物に書き下ろしたものの方が多いとのこと(岸見一郎著『アドラー心理学入門』)。
この本の著者野田俊作も講演や講義に重きを置き、前著『アドラー心理学トーキングセミナー』の続編を待ち望んだ野田ファンのアドレリアン達が野田氏の講演テープや講義ビデオから活字に起こし、最終校正を著者が行った書物です(あとがきより)。
私は、ある保育園の育児講座でこの本が読みやすいと紹介され、この本がきっかけでアドラーのファンになりました。講師の方に言わせると話し言葉なので、女性に受け入れ易いとのこと。
文章が話し言葉調なので、講演を聴くごとくにゆっくり読むと味わいもあるが、最初の数ページはとっつき難いだろうし、速読しようとするとイライラするだろう。また、理論好きな方は、むしろ前著の『アドラー心理学トーキングセミナー』を先に読むと良いかもしれない。私は、後で前著を読み、アドラー心理学の歴史などと共にアドラーの深さを知った。
しかし、これらのことを差し引いても、アドラー心理学が求めるものとそうでないものを数多くの表によって対比し、分かりやすく分類されていたり、また、相手を勇気付ける言葉掛けかそうでないかを夫婦や親子の会話実例を上げて分かりやすく記述されている。
知人は、本の冒頭に出てくる「わるいあの人、かわいそうなわたしゲーム」に衝撃を受け、今まで意地悪だと思っていたお姑さんの言葉が実は家族のための言葉がけだったのだと理解するようになり、今は出て行こうと思っていた夫の実家の商売を手伝っている。
(レビュー日:2007-11-19)
読めば、もらえるものがたくさんある
アドラー心理学の考えに基づいた家族関係について、わかりやすく書かれた本。勇気づけについてや、横の人間関係、行動の目的についてなどなど、最初に読んだのはもう10年以上前のことになりますが、仕事で子どもたちとつきあう時に、ずいぶん参考にさせてもらいました。
その中でも特に、そして今でもいつも頭の片隅に置きながら生活しているのが「私に何ができるか」という発想です。人は、何かうまくいかないことや「問題」にぶつかると、どこかにその原因(悪者)を探して、「悪いあの人」を批判し始めます。そして、その被害者である「かわいそうな私」についてもたくさん語ります。しかし、例えばこのことを夫婦関係で考えてみればすぐ分かりますが、互いに相手を「悪いあの人」として責め、「かわいそうな私」について語り続けているかぎり問題はいい方向に進んでは行きません。なぜなら、お互いが、「相手こそ変わるべきだ」と考え、責めることで相手を変えようとしているからです。これでは、互いに意地でも変わる者か、と言うことになってしまいやすいでしょう。この状態が変わっていくとしたら、それはどちらかが、あるいは両方が「私に何ができるか」と考え、行動していくときです。
このことはあらゆることについて言えると思います。何かうまくいかないことや「問題」にぶつかったら、まず誰かを責めたり、自分の身を嘆いたりするよりもまず、「私に何ができるか」と考えてみること。この考え方は、私にとってとっても大きいものでした。未だ身に付いたとはとうてい言えませんが。
日本のアドラー心理学は二つ(?)のグループに分かれているようです。別にいくつに別れていてもいいのですが、相手を「悪者」として非難し貶めようとするのではなく、子育てに悩む親や、子どもとつきあう仕事の人びとや、そして何よりも子ども自身の手助けになるために、自分に何ができるかと考え、行動していけるのがアドラー心理学だと信じています。
(レビュー日:2006-09-21)
なんか違うんだよね
この本は著者がしゃべった内容を本にしてあります。しゃべったものを本にしているという形のせいか、非常に強い違和感を持つのです。著者が語るアドラー心理学は、私がアドラー自身の著作やアドラーの弟子たちの著作から学んだり、アドラーの孫弟子のペルグリーノ博士から直接学んだアドラー心理学とは似て非なるものと感じます。私が学んだアドラー心理学はもっと暖かいいろんな人間性を包み込むような心理学です。
こんなものをアドラー心理学とは思わないでほしいなというのが実感です。アドラー心理学を学ぶなら、アドラー自身の「人はなぜ神経症になるのか」やディンクメイヤーの「感情はコントロールできる」やロバート・ランディンの「アドラー心理学入門」がお薦めです。
(レビュー日:2004-01-18)
わかりやすい
アドラー心理学のことを深く知りたいと思い購入しました。トーキングセミナーという形なので、わかりやすく考え方がすっと入ってきました。(ときどきあまりに口語的で、声が聞こえるような気もしました。)勇気づけということについても、よく分かった気がします。子育て中の家族には、参考になることが多いと思います。
(レビュー日:2003-11-30)