とってもいい本でした。
形でないものを残すこと
心豊かに暮らすこと
アメリカ人や日本人ばかりだと地球が1個じゃ足りないこと。
いろいろなことを教えてくれました。
綾町の話もとても美しかったです。
「流行に乗っかった本」と思っていましたが、
筑紫さんは前々からこういうことを考え、実践されてきたのですね。
景気が悪い、悪いといわれている今だからこそ、
単なる「お金」による豊かさだけでなく
(それもとても重要ですが)
心の豊かさ、満ち足りた生活を送りたいものだ、と
これを読んで痛感しました。
ご本人も仰っている通り、脱線、道草をしながら
その博識さをあますところなく披露し、
きらいでない感じの冗長さがあります。
まるで筑紫さんのおしゃべりをライブで聞いているような。
イタリアの話し、映画の話、給食の話し、
食事の話、テロリズム、アメリカや世界の政治。
さすがジャーナリストというだけあって、
いろいろな切り口から「スローとファスト」について述べられています。
筑紫さんにとっては少し「雑談っぽい」感じの本著かもしれませんが、
私にとってはこの冗長な道草が大いに勉強になりました。
ここから読んでみたい本、見てみたい映画もたくさん出ました。
この本の中では「このままではどうなるんだ、日本?」と憂いて
おられましたが、今はどう思われているのでしょうか・・・。
ご冥福をお祈りします。
(レビュー日:2008-12-16)