いかにもシリーズのはじまりという1冊で,主人公である女子高生をはじめとし,
まわりの人物や日常生活,そこへ舞台となる宇宙や技術の世界観を織り交ぜつつ,
過去を振り返るかたちで,彼女が宇宙海賊になるまでの経緯などが描かれています.
ただ,彼女がそれを『決断』するまでの悩みや葛藤があまり伝わってこないようで,
それを強く『意識』したであろう,『母娘の会話』もちょっと唐突な印象を受けます.
ほかにも,いろいろとうまく行き過ぎるのが気になり,今ひとつ入り込んでいけません.
イラストもラフ画のように粗く,宇宙ものなのにそれらがほとんどないのにもガッカリ….
とはいえ,プロローグとしては悪くなく,宇宙海賊としては次巻からが本番の様子.
できれば活躍ばかりでなく失敗や挫折,緊張感のある場面にも期待したいところです.
(レビュー日:2008-12-02)