「はらぺこあおむし」は、絵本への導きのためには格好の入門編であろう。
物語は、他のレビューにもあるとおり、シンプルそのもの。
そこにメッセージなどないかのように感じられる。
著者の極彩色の色使いの中に本作の長所が見受けられるとおもってしまう。
しかし、この本作が対象とする年齢層を考慮した場合、その物語性を否定できるだろうか。
対象年齢である1〜2歳の乳幼児にとって、日々の生活は寝ること、食べること、遊ぶこと。
それが全てである。
彼らにとっては、「食べることがそのまま自分の成長につながる。」というメッセージは、十分に受け止めるに値するものだと思う。
自分の子供には、まだ教訓めいたメッセージが含まれるものよりも、もっと原始的な基本的なメッセージ、生きることのメッセージを骨太に描いた本作を読み聞かせ続けていきたい。
(レビュー日:2008-03-26)