「孤高の人」からの流れで、読んでみた。
こちらも芳野満彦氏という、実在モデルがいるらしい。
高校時代、凍傷で足指を失ってから、トレーニングでない足を蘇らせ、山小屋の冬季番をしたり、山仲間と触れ合いながら岩壁登りにのめりこむ前半。
メーカーに就職し、山の映画の企画開催等、社会人としての奮闘、その中での出会い、結婚、そしてアイガー北壁に挑戦する…、というのがあらすじである。
ガキ大将だった小学校時代から、悪役が終止付きまとう。
これが、あまりにも分かりやすく悪者すぎる上に、しつこい。
この悪役にもモデルがいるのかどうかが、気になるところである。
創作だとしたら、やり過ぎだろう。
この悪役がからんでこない、会社での奮闘や、結婚にいたるまでの部分が、一番面白かった気がする。
終盤のアイガー、マッターホルンでの登攀描写は、「神々の山嶺」のような現代につながっている。
(レビュー日:2009-01-02)