おうちがいちばん 1 (1) (バンブー・コミックス) [コミック]

おうちがいちばん 1 (1) (バンブー・コミックス)
竹書房 竹書房 / 秋月 りす

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¥ 620 (ISBN : 4812460832, 2004-12-18)
(EAN/JAN : 9784812460832, 2004-12-18)


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水準には達しているが不満もあり

内容的には「いつもの秋月りす」で、安心感のある面白さとほのぼのした内容で
ある程度の満足は得られるのですが、しかし、いささか不満あり。

各キャラクターの性格付けが弱くそれぞれの影が薄い。きちんとキャラクターが
立っているのは主人公の上司と母親だけで、それも「おっさん風キャリアウーマ
ン」「元気な熟女」くらいの味付けで、もひとつ弱い。主人公の夫にいたっては、
主要キャラであるにもかかわらず「ああ、こんな人いたね」程度の存在感。
まだ1巻目で試行錯誤の段階であることを差し引いても、さびしい印象。

「かしましハウス」のように、各キャラごとに明確な特徴があって、それを生かした
ネタでころがす、という展開ができていないため、実質的に「子持ちOL生活」だけ
の漫画になっている。「妹がフリーアルバイターでいろいろな特技がある」「夫は
研究者である」といったそれぞれの設定を生かしたネタを展開しようという試みも
あるが、いずれも印象が薄く成功していない。

新シリーズではあるがネタ的には特に新しい試みはない。主人公の設定(既婚・
子持ちの30代OL)だけが秋月りすの過去作品に無い設定で、これは、この年代
の読者開拓を狙った・または掲載紙の読者層がそのあたりに移行した故の措置
だろうか? しかし、せっかくの新シリーズだが、登場キャラクターと内容の薄味
化を招いたようにしか見えない。

不満点ばかり書きましたが、買って後悔はしないと思います。つまらなくはないし、
新人作家の初作がこれなら☆5個あげてもいいくらい。ただ、秋月りすにはもっと
上を望みたい。彼女の他の代表作と比べると出来が落ちる。

それと、「おうちがいちばん」という題名は、あまり良くないですね。語感も、過剰に
保守的かつファンシーな印象も、全ひらがな表記というもの今時どうか。

(レビュー日:2005-01-05)

激賞せざるを得ぬ

これまでの秋月さんの作品は全て持って読んでいますが、この作品以外で得る事の出来なかった笑いが多分に含まれています。
作者本人謂う所の「初めての本格ファミリー4コマ」ではあれど、それはさて措き、秋月りす作品全体においての白眉であると断言します。
十二年間彼女のファンをやっていますが、読んでいて良かったと感じさせてくれました。
(レビュー日:2005-01-02)

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