まず、この本は読者を選ぶので注意されたい。
次のような人にとっては星ゼロのトンデモ駄本となろう 。読んでも拒絶反応を引き起こすか、時間と金が無駄だったと感じるのが関の山だから読まない方がいい。
教科書的知識以外の歴史は受け付けられない人。何らかの教団の熱心な信者。デニケン等の宇宙考古学の信奉者。左翼の人。右翼の人。人間は理性的動物なのだからイジメ問題はいじめっ子の理性を曇らせたいじめられっ子の側に問題があると考える人。民族の生存権を賭けた闘争においてはジェノサイドも已む無しとして思考を停止させる人。蘇我氏は蘇我天皇家だったなどとブっ飛んだ事を云う坂口安吾は読まない人。皆殺しの富野のアニメなんて嫌いだという人。
逆に次のような人には星5つ以上の興奮を喚起してくれるだろ。
天皇霊スメラガイストのルーツと本質に関心のある人。日本民族の魂の原郷ヤマトに心よせられる人。西アジアの歴史やスキタイの文化やミトラ教に心ひかれる人。人間には他者を虐めたり他の共同体員を虐殺することに積極的主体的に関わってしまう業があると自覚しており、かつその業の制御に関心をもつ人。蘇我氏は蘇我天皇家だったとブっ飛んだ事を云う坂口安吾が面白く読める人。皆殺しの富野のアニメに感動してしまう人。
この本は安易な答えを提供する本ではない。考える材料を提供する本である。最後にこの本を読んだ偶感を富野アニメの最高傑作「伝説巨神イデオン」のセリフから引用させてもらう。
「あなた方が良きものなのか、われわれが良きものなのか、いや、ともに良きものかもしれぬし悪しきものかもしれぬ。それを私は知りたい」
(レビュー日:2007-03-26)