当方医学生ですが、派手な表紙(笑)と中のイラストの見やすさにひかれて購入しました。
情報量は医学生には少し不足かと思います。私は別の教科書(解剖学講義など)とアトラスで少し知識を足しました。
看護学生に要求される知識がどの程度かわからないのでなんとも言えませんが、
意欲をお持ちの看護学生は読んでみるといいのではないでしょうか。
内容についてですが、他の方も書かれているように、臨床とのつながりを重視している点が非常に良かったです。
CT画像、体表解剖学を中心として写真などが駆使されていて、また臨床に関連した問題も提起してくれています。
(「ホルネル症候群は肺尖部の癌によるものが多い」など)
ちょくちょくミスも散見されましたが、ぱっと見で間違えてることがわかるようなものが多くて可愛いミスばかりだったと思います。
3冊ほど解剖学の教科書を読み比べましたが致命的な食い違いはなかったと思います。
特記すべき点は、CGによる挿絵の美しさです。
アトラスはネッターが絶賛されていますが、それに勝るとも劣らない美しさです。
ネッターでは表現しづらい副鼻腔の構造(他の方も書かれていますね)なども一目でイメージできると思います。
多少デフォルメされている点もあるし、重要だけれど細かい動脈の枝などは省略されている感があるのでアトラスなしでも大丈夫というわけではないですが。
訳書にありがちな文章の読みにくさもなく、解剖実習中の忙しい中でも2週間ほどで通読できました。
これが1万円なら手元に置いてあっていいと思います。オススメです。
星4つにしたのは、最初に書いたように医学生向けであるが十分ではないことが1つ。
もう1つは表紙の派手さです。笑
(レビュー日:2008-07-23)