特集の目玉は虚数です。Newtonは良くも悪くも数式をあまり載せない科学雑誌ですが、これは面白いです。Newtonで数学を扱ったものでは、Newton別冊として今も売られている『ゼロと無限』以来のヒットかな。「たとえば、13は素数だが、複素数の世界では素数(ガウス素数)ではない」とか「虚数時間」とか、世間で生きるうちにいつの間にか染み付いてしまった常識感をここちよく揺さぶってくれます。とても丁寧なオイラーの公式の説明もあります。また、直接虚数に関係ないですが、この中で紹介されている1/7、1/17、1/61 の3つの循環小数の共通点は驚いてしまった。
あと、「大陸の誕生に迫る」という特集も興味深かった。「大陸地殻」「海洋地殻」では構成する岩石が異なるなんて初めて知りました。また、「スピッツァー宇宙望遠鏡」が撮影した最新の宇宙の映像も圧巻です。
最後に、東京への通勤族の多くが、どうなっているのか密かに不思議に思っていたであろう新名所、モード学園のコクーンタワーの解説があった。すぐ倒れそうに見えていたけれど(失礼!)、全然そうではなく、ヘリコプターが救援活動を行うスペースが隠されているとか、ちょっと興味深かった。最初の方には、今年のノーベル賞受賞者の紹介もあります。
(レビュー日:2008-11-02)